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Category Archives: ブルベアFX

最後の砦

今週ザイFXにて開示したレポートの続きとして、8日のレポートを開示しておきたい。本文は以下の通り:

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ユーロ/円 日足

002
ポンド/円 日足

ユーロ/円もポンド/円も2日高値更新を達成してから急落してきた。背景には株市市場の波乱があったが、内部構造には転換期におることが示唆される。既述のように、高値更新後の急転、トレンド転換の前兆として警戒され、また
いくつのサインが点灯されているのも確かだ。但し、GMMA+一目均衡表上では、最後の砦ともいえるサポートゾーンもみられるから、性急な判断や行動を避けたい。

チャート上表示されているように、2日高値を前後にして形成された「宵の明星」が点灯され、この前の「スパイクロー」の割り込みによって弱気サインを強化している。「雲」ゾーンの支持と相まって、GMMAの「鰯喰い」サインを形成して、再度高値トライする可能性もあるが、ハードルは高いことも推測される。

ユーロ/円の場合、昨日の大陰線が弱気「リバーサル」のサインだったので、昨日高値135.85のブレイクなしでは基調の好転を認定できないでしょう。ポンド/円の場合、6日から「IOi](厳密ではないが)を形成、ここから上放れがあっても5日の大陰線を否定できるかどうかは不透明だ。

この意味では、仮にここから再度底打ちを図り、また強くリバウンドして来る場合、これこそブルトレンド継続を証左するサインとなり、従来ターゲット(ユーロ/円の140、ポンド/円の160)に照準しよう。反面、目先のハードルを
クリアできずに終わる場合、2016年安値を起点とした大型上昇波の終焉を覚悟。これからのサインを丁寧にフォロー、次なる取引のチャンスを掴みたい。

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抵抗の確認

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ドル/円 日足

米株をはじめ、世界株式市場の波乱でドル/円の値動きも荒れてきた。昨日「スパイクロー」(3)の足型をもって109関門以下のサポートを一旦示唆したものの、2日の高値トライの意味を整合的に考えれば、やはり油断できないかと思う。

なにしろ、2日(2)は一旦この前の「IOi」を上放れしたものの、結局失敗に終わり、却って1月17日(1)の安値前後に留まった形で抵抗ゾーンを露呈させたから、戻りの限界を示唆したとみる。さらに、1月17日の罫線、一旦強気「リバーサル」のサインを点灯したものの、その後安値更新をもって「ダマシ」のサインと化していたから、2日の上放れも基本的に「ダマシ」になる公算が大きい。

となると、昨日罫線のサインに確信を持たず、再度安値更新があれば、2日罫線の「失敗」を一段と証左してこよう。次なるサイン待ちで、性急な判断を避けたいが、慎重なスタンスをもって臨むべきであろう。市況はいかに。


「鰯喰い」もいろいろ

「ブルベアFX通信」昨日のレポートです。本文は以下の通り。

001
ユーロ/円 日足
002
ポンド/円 日足

昨日ユーロ/円もポンド/円も「スパイクロー」、即ち「たぐり」線をもって反落の一服を示唆していた。重要なのはGMMAにおける50や60日EMA線を一旦打診してから高く大引け、典型的な「鰯喰い」のサインを点灯したこと、
同サインの確認でブルトレンドの継続、また押し目がすでに完成された可能性を示唆している。

もっとも、昨年11月から両通貨ペアは度々「鰯喰い」のサインを形成してからブルトレドを維持してきた。上のチャートに表示されたように、「鰯喰い」のサインに伴うプライスアクションのサインも然りだったので、今回も蓋然性が
高いとみる。

要するに繰り返してきたパターンなので、順張りで再度高値更新が期待されるでしょう。また、再度押し目があれば、昨日のサインを完全に否定できない限り、引き続き押し目の好機と見なせるでしょう。ユーロ/円の135前後、
ポンド/円の153後半はサポートゾーンとなれば、上昇モメンタムの一段加速が想定される。

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深読みしないほうが正解か

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ドルインデックス 月足

ムニューシン米財務長官は世界経済フォーラムで「弱いドルは米貿易収支にとって短期的に有利だが、長期的には堅調な通貨であると確信している」と言い、「ドルについて私は首尾一貫していると考える。これまでの財務長官もドルについて発言した。私がこれまで言ってきたのは、まず第一に通貨の自由な取引を支持しているということだ」と述べた。更に、「現在のドル水準は私の懸念要因ではない」と追加した。

「念仏」のように歴代財務長官が繰り返してきた「強いドル政策」はそもそも有名無実な政策だったが、ムニューシン氏の口から「政策転換」と言われると市場は驚き、またドル売りに拍車を掛けたのも当然の結果と言える。但し、その後、米財務長官自身がの発言を訂正したように、為替市場の現状についた感触に過ぎず、米政府が公式に米ドル安志向に転換したという判断は性急かつ乱暴だ。要するに、ドル安を容認することを言っているが、それ以上大袈裟な解釈は要らない。

ドル安の容認、今更サプライズになる必要もないでしょう。ドル売り介入した際でも「強いドル」云々を言っていた米為替政策は昔から「二枚舌」の体質なので、むしろ公言したムニューシン米財務長官のほうが「正直者」だといった印象さえある。更に、そもそも米国には為替政策自体が存在しなかったという見方も多く、「米為替政策の歴史的な転換」といった大袈裟のタイトルを付いた記事を深読みしないほうが正解かもしれない。

もっとも、トレンドが大分進んでいた上、トレンドに沿った大きな材料の登場は往々にして「クライマックス」の局面を作る、という前例が多かっただけに、米財務長官の発言の蓋然性もテクニカル上の観点と整合的に考えないといけない。ドルインデックスの月足におけるオーバーシュート、ますます鮮明になってきたので、警戒しておきたい。詳細や正誤についてまた検証していくつもりだが、今晩ECB総裁の発言も材料になり得ることに注意。市況は如何に。


オポチュニティ ポンド/円・「倍返し」の土台

ポンド/円は昨日また高値更新したので、18日のレポートを公開したい、本文は以下の通り。

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ポンド/円 日足(1月18日作成)

ポンド/円は高値更新を果たしている。度々指摘してきたように、ポンドの上値余地がなお大きく、早晩高値更新をもって上昇加速するから、昨年9月高値から形成されてきた大型保ちあいのブレイクが再度確認されたわけで、その「倍返し」のたーげとである158円台後半の高値に照準できるでしょう。

大型保ちあいの上放れ、昨年12月8日罫線の「スパイクハイ」のサインをもって一旦確認され、今年1月5日の高値更新をもって再度確認、そして昨日の高値更新をもって三度目の確認が行われたとみる。ここから上昇加速が想定され、また自然な成り行きであろう。

もっとも、、大型保ちあいの形成また上放れ、GMMAチャートにおける「鰯喰い」のサインと相まって再三に渡って底を確認してきた経緯も鮮明、内部構造上の強さが示されたところも大きい。チャート上にて数字番号をもって表示
しており、直近の場合、1月10日~12日で形成された「明けの明星」はもっと鮮明なサインと見做されるから、再度高値更新はもちろん、上昇を加速していく土台として堅実なものと示されたと見る。強気スタンスを維持、押し目待ちに大した押し目なし、といったリスクさえ警戒される。

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オポチュニティ ユーロ/ドル・高値更新は「ホンモノ」か

1月12日のレポートを公開したい。ユーロ/ドルが昨年高値を更新した時点の配信だったが、エントリーのタイミングでもあったと思う。

101
ユーロ/ドル  日足

結論から申すと、ユーロ/ドルの高値更新は「ホンモノ」の蓋然性が高く、これから1.23~1.25前後の上値ターゲットをトライする公算。リンクしたように、ドルインデックスも89前後の下値打診でシナリオの修正が迫られる。

フォーメーションの視点では、昨年11月安値を「ヘッド」と見做した「逆三尊」の成立で1.23後半までの上値余地が示唆される。詰まる所、高値更新自体が維持できる根拠は同フォーメーションの成立にあり、証左は以下のふたつ視点で検証されるでしょう。

まず、ごくシンプルに「ダブルトップ」の否定である。昨年高値の再更新、「逆三尊」の成立を証左するにはもっとも有力だ。次に、「ネックライン」のトライに一旦失敗した形で1月9日までの押しが見られたが、同押しが元抵抗ゾーンに留まり、所謂「適切な押し」となったわけで、高値更新後のトレンド加速を示唆。ゆえに、再度1.19を割らない限り、ユーロ/ドルは順張りのみで対応すべきであろう。


整合性をもつサインは強い

001
ポンド/円 日足

昨日「ターゲットの上昇修正などには間に合わなかった」と書いてあった。当然のように、利益を伸ばせるサインがあったからだ。

サインもいろいろあるが、トレーダーにとっていろんなサインを見極め、確信を得られるかどうかはもっとも大事な作業だと思う。確信を得るのもいろいろあるが、自分にとってはやはりGMMAとプライスアクションの整合性が一番心強い。

上のチャートに鑑み、1月10~12日で形成された「明けの明星」というポジティブのサインがもっとも分かりやすいでしょう。同サインの点灯でGMMAにおける「鰯喰い」のサインを完成したわけだから、高値更新は自然の成り行き、また更新後のトレンド・フォローに効いてくるはずで、実際もそうである。整合性をもつサインは強いから従るのみ、それに尽きる。


知行合一

中国明の哲学者王陽明先生は、「知行合一」を提唱、「知って行わないのは、未だ知らないことと同じであること、知っている以上は必ず行いにあらわれる」と論じた。相場においても同様だと思う。

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ポンド/円 時間足

昨日公開した12日のレポートは言わば「知」であり、上のチャート上開示したストラテジーは「行」であった。因みに、ストラテジーは指値で、レポートを配信する前行われた。

日足におけるアナリシスがあったからこそ、「知」を固め、時間足における参入タイミングを測り、指値を「行」うことをできたわけだ。指値の根拠も至ってシンプルだった。

まず、時間足におけるGMMAの「トビウオ」の発生を見込んでいた。ゆえに、指値をできたわけだが、指値のレベル、時間足における「三尊底」といったフォーメーションから推測された。実際、11日は「星線」だったので、同日高値(緑水平線の水準)のブレイクがあれば、より確実な参入ポジションと言えるが、同日高値のブレイクをもって上昇が加速していく見込みは前記GMMAサインの発生と整合的であったわけで、推測しやすかったと言える。

その後はフォローしていくのみだったが、ターゲットの152.50~153.00はすぐ達成されたので、ターゲットの上昇修正などには間に合わなかった。因みに、途中の「適切な押し」も鮮明であったから、出遅れたロング筋でも参入のチャンスがあったと言える。ごく普通のストラテジーで、すぐ達成されて「つまらない」部分もあったが、シンプルかつ「つまらない」ほど、「知行合一」の実践のでは。要するに、「知」れば、「行」いやすいこと、また「行」いにくいことはまだ「知」ったつもりで「知」らないこと、である。

 

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