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オポチュニティ ポンド/円・パターンの切り返し
陳満咲杜です。本日は12日配信した「ブルベアFX通信」のレポートを公開したいと思います。本文は以下の通り。
ポンド/円 日足(1月12日製作)
ポンド/円はドル/円の急落につられた形で急落してきた。日銀政策変動に関する思惑はなおくすぶるが、思惑先行ですでに織り込まれ、また反落波の行き過ぎが見られたので、ここからは反転してくるでしょう。
注目していただきたいのは、まず昨年11月28日の大陽線、「フェイクセットアップ」のサインを点灯してから上昇トレンドを維持、また昨年12月8日高値をブレイクしたことで昨年9月高値から形成されてきた大型変動レンジの上限の突破を意味し、上値余地を暗示していたこと。
従って、ここから昨年12月15日の「フォールス・ブレイクアウト」のサインを否定(同日安値を大きく下回る)しない限り、ブルトレンドが維持され、目先の急落があってもなお許容範囲であろう。実際、パターンの繰り返しを想定する場合、昨年12月15日と同様、GMMAにおける長期線グループの支持が確認した形でブルトレンドへ復帰、または15日自体のように、一時6日安値を割りこんでから切り返す、といった値動きが想定される。この意味では、仮に一時149円台前半の打診があっても、忽ちベアトレンドへ転換するといった判断が性急であろう。
そもそも昨年11月末の安値再打診や同28日の「フェイクセットアップ」はおなじ性質を持ち、大型レンジ変動がすでに一旦上放れを果たした以上、途中の反落はあくまでスピード調整と見做すべきであろう。短期スパンでは、152.00
~152.50といった抵抗ゾーンを上回れない限り、なお安値圏での変動に強いられる可能性があるが、総じて下値余地限定、また下値打診があれば押し目好機とみるべきであろう。大型レンジが上放れした後の「倍返し」、まだまだ大きい上値余地を示唆している以上、押し目買いのスタンスで臨みたい。
ポンド/円 日足
現時点のチャートは以上の通り、比較してみてください。これから続伸できるかどうかは見所だ、市況はいかに。
パターンの繰り返しか
ドルインデックス 日足
米長期金利が上昇の勢いを保っているものの、米ドルは下値打診の勢いを増している。理屈はともかく、目先両者のかい離、一段と拡大していくのを覚悟しなければならない。
ドルインデックスの日足に鑑み、明らかに昨年10月から形成されてきた「三尊天井」のフォーメーションが成立、昨年の安値を更新すれば90半ば前後までの下値余地を拓けるでしょう。
これは2016年年末から2017年3月まで形成された「三尊天井」のパターンの繰り返しにみえる。但し、2017年年初のトップに位置する同「三尊天井」、文字通りの天井だったに対して、目下はトレンドの末端に位置しているから、同フォーメーションが示すターゲットが達成されると、底打ちが図られる可能性も大きい。市況はいかに。
3σラインの打診
日銀政策に関する思惑でドル/円は大きく売られた。日足では一気にボリンジャーバンドの3σラインをトライ、地合いの悪化を示している。
ドル/円 日足
3月高値以降の市況でみると、-3σラインをトライ、また接近したのを3回数える。A~Cで表示しているが、それぞれ違っていたのもはっきり読み取れる。
Aは下落途中であった。-3σへの接近があっても弱いリバウンドに留まり、その後更なる下値余地を拓いた。それに対して、Bは底打ちのパターンであった。両者の性質が大きく違ってくるが、共通しているところもあった。それはほかならぬ、GMMAにおける売りサインが点灯され、またしっかり確認された後の結果であった。
対照的に、Cも底打ちのパターンであったが、GMMAにおける売りサインが一時点灯されても長く続かず、間もなく反転された。このような特徴、GMMAとボリンジャーバンドにおいてレンジ相場を暗示、目先なお有効の可能性がある。
詰まる所、ここからドル/円がレンジ相場に留まるか、それともベアトレンドへ転換するかによって、足許3σの打診に関する解釈が違ってくる。GMMAにおけるサインが鮮明ではないので、もうすこし様子見してから再考したいところだ。市況はいかに。
ポチュニティ ポンド/円・二つのサイン
陳満咲杜です。昨年12月26日のレポートを下記に公開します、足元の市況と照らしてご参照ください。本文は以下の通り。
ポンド/円 日足(2017年12月26日作成)
ポンド/円は高値トライしやすい構造を固めつつある。結論から申すと、12月8日の高値トライ、また一転して陰線引けとなって15日までの反落をもたらしたが、同日のサインが「スパイクハイ」であっても、「フォールス・ブレイクアウト」でないこと、即ち高値を付けたのではなく、あくまで上昇途中のスピード調整であることが示唆される。
換言すれば、早晩高値更新をもって同日サインの意味合いが否定されるから、一転して「ダマシ」のサイン、つまり高値再更新をもって上昇加速の局面が想定される。根拠は概ね以下の2つのサインの点灯にある。
まず、11月28日の「フェイクセットアップ1」のサインが点灯され、8日高値更新につながったのは既述の通り。GMMAチャートにおける「鰯喰い」のサインの形成もその通りであった。
15日安値が6日安値を一旦割り込んだものの、その後「インサイド」の上放れを果たし、また目先のサポートゾーンも15日高値前後にて確認されているから、前記「インサイド」は結果的に「フェイクセットアップ2」の役割を果たしたとみる。
サイン2と名付けたのは、11月28日のサインの続きであり、またGMMAにおける長期MA線のサポートの再確認、更に、大型変動レンジ(9月高値~)のブレイクが一旦確認(8日)した後の押しが元の変動レンジの半分程度に留まった、という視点で纏まれる故である。従って、年末年始動意薄の可能性があるが、基本的には上放れを再度果たし、また年明けからの上昇加速を覚悟。
ポンド/円 日足
現時点の市況は以上の通り、昨日の高値更新自体を大きなサインと見做せるでしょう。市況はいかに。
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年明けから加速?
ユーロ/円 週足
前回記事の通り、ユーロ/円は続伸、2017年最高値をもって大引けした。年末の取引日はもうないから、新年早々の上値トライが期待される。
なにしろ、最高値で大引けは上昇志向の強さを示し、更に2014年高値を起点とした全下落幅の61.8%戻りの上に大引けしたから、次は同76.4%戻りの140円台前半への上昇余地が拓かれるだろうと推測される。
もうひとつの視点、2014年高値を起点とした下落、大型ジグザグ構造をもって2016年の安値を付け、そこから同じく大型ジグザグ変動構造をもって反騰してきた。となると、仮に目一杯上昇余地を拓く場合、2015年6月高値(約141.11)への「全値戻し」を果たしてもおかしくなかろう。年明けからの上昇加速を覚悟、市況はいかに。
陳満咲杜
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年末年始だからこそ・・・
年末年始は商い薄の可能性が大きい。だからこそ、徹底的にトレンド・フォローを行い、またシンプルなアプローチのほうがよい。
足許でいえば、ユーロ/円が一番フォローしやすいかと思う。
ユーロ/円 週足
11月20日~24日の週足、9月高値(1)から形成されてきた変動レンジの安値を一旦更新したものの、大きく切り返して大引け、過去4週間の終値よりも高く引いたわけで、安値更新自体が「ダマシ」であったことを示唆した上、上昇の方向へセットアップされたことを暗示した。ゆえに、先週の高値更新、また目先の堅調は当然の成り行きだと思われる。
先週の大陽線、連動レンジの突破と見做した場合、この前の「トリプル・トップ」をブレイクしたわけだから、「ホンモノ」のはずだ。従って、「倍返し」の計算では、137円台半ばまでの上値余地が計算されるから、年末年始とはいえ、上値を照準しやすいでしょう。市況は如何に。
陳満咲杜
これからでしょう
米10年国債利回り 日足
米ドルは米長期金利次第、といった理屈は切り返し話してきた通り。だから、足許米10年国債利回りが点灯したシグナルは示唆が多い。
ひとつは2.4のレベルをブレイク、また完全にキープしていく公算が高いこと。もうひとつは昨年高値を窺い、また更新していく蓋然性が高いことが挙げられる。
ファンダメンタル上の話は省き、テクニカル上の視点のみで言えば、12月13(黄矢印)や11月29日(緑矢印)の高値をブレイクしたことが重要なサインと見做せるでしょう。「スパイクハイ」の形で一旦頭打ちされたことを示したから、重要な抵抗だったことのみではなく、昨年高値から引かれるトランアングル型の上放れを示唆する重要なポイントであったことを強調しておきたい。
もっとも、12月13日の大陰線は強気「リバーサル」のさインを灯し、また11月29日の罫線が「フォールス・ブレイクアウト」の疑いがあった。故に、この二つの高値を再更新しているところ、共に「ダマシ」であったことが証左され、却ってトライアングル型保ち合いに対する上放れが「ホンモノ」であると証明したわけである。だから、ここから2.4の水準をキープでき、昨年高値を再挑戦する機運が高いと思われる。
ところで、米長期金利は随分頑張っているのも、ドルインデックスはいまいちという感じもする。が、因果関係にあるとはいえ、常にリンクして上昇していくとは限らないから、我慢してドル全体のシグナルを待つのみであろう。換言すれば、ドル高はまだこれからである。市況は如何に。
まだ早い
ポンド/円 週足
先週ポンド/円は陰線で引いたから、先々週の高値更新(黄の矢印)、結果的に「フォールス」、即ち「ダマシ」だったではないかと疑われる節もある。が、結論から申すと、頭打ちにはまだ早いであろうと思う。
何しろ、11月最終週の大陽線(緑の矢印)、強気「リバーサル」のみではなく、「フォールス・ブレイクアウト」のサインとしても解読され、また先々週の高値更新があったからこそ、「フェイクセットアップ」のサインとして効いていると暗示される。この場合、先週の陰線引け、過大評価されるべきではなく、またそれ自体、途中のスピード調整と見做したほうが無難であろう。詰まる所、プライスアクションは前後の「因果関係」から読み取れないと、整合性を取れないから、肝心のところを見逃せない。
もちろん、週足に限らず、日足でもGMMAにおける強く変動が確認されている。また、一番単純なフォーメーションの視点では、昨年年末から形成された大型トライアングル型保ち合い、今年9月にて上放れされたばかりなので、値幅でもスパンでも「物足りない」感が強いから、トレンド系指標の指示通りにかけたほうが勝算高いでしょう。市況はいかに。