Category Archives: ブルベアFX
基調の確認
3月27日アップしたドル/円と豪ドル/円のアナリシスをフォローしていきたい。米中貿易戦争の広がりが見せる中、円高の勢いがむしろ一服しているようにみえ、前回指摘したポイントはどうなっているかと確認しておきたい。
ドル/円 日足 (@IG証券)
前回指摘したように、日足における「下落ウェッジ」というフォーメーションが重要であった。同フォーメーションの上放れが確認された以上、基調が改善され、リスク要素が満ちる局面でも週明け以来の続伸を果たしたわけだ。
先週指摘した通り、そもそも先々週104円台の打診自体、米中貿易戦争の勃発で世界株式市場が大きく下がり、リスクオフの円買いも一段と進み、当然の成り行きだったと言えるが、株式のパフォーマンスに比べ、ドル安・円高のモメンタムは比例して強かったとは言いきれず、下げ止まりの可能性も暗示されていた。ゆえに、先週の反騰はその延長線また結果だったと見なし、整合性が示された。前記「下落ウェッジ」の上放れがあった以上、諸リスク要素を織り込んだ可能性が大きく、これから安値更新のリスクが低下されるでしょう。
3月13日罫線は「スパイクハイ」を点灯、同日高値の107.30までメインレジスタンスゾーンとして意識されたが、昨日のブレイクで一段と基調の好転を暗示。一方、昨年9月安値が示した「フェイクセットアップ」のサインがもっとも重要だったので、同安値を下回った以上、今回は一転して抵抗となり、2月21日戻りの限界が同抵抗ゾーンを再確認していたこともあって、107円台前半~同後半の抵抗、引き続きメイン抵抗ゾーンとして意識。換言すれば、107円台半ば~108関門前後といった目先の抵抗ゾーンは健在、更なる反騰余地は同抵抗ゾーンの試しやブレイクが前提条件となるはずだ。が、こういったメイン抵抗ゾーンのトライがあれば、ドル/円の底打ちを一層暗示されよう。
豪ドル/円 日足(@IG証券)
ドル/円につられる形で、今週の豪ドル/円も切り返しを果たし、また82円台前半をトライしているが、大きな内部構造として先週と大した変わりがないでしょう。一方、先々週高値に接近、ここからブレイクを果たした場合は幾分切り返しの余地を拓けるかと思う。
とはいえ、切り返しが強くても83円台に留まるでしょう。日足における大型「三尊型」や元変動レンジの「倍返し」が示唆する構造は不変、目先の切り返しを拡大評価すべきではなかろう。
もっとも、2017年4月安値の割り込み、またそれ以下の終値を確認した以上、新たなレンジ変動が想定され、2017年11月安値から今年1月高値までの変動幅の「倍返し」で測る場合、80関門割れが射程圏に収めるから、同ターゲットの達成なしでは本格的な反騰はないとみる。
米利上げ継続で、30年ぶりの米豪金利逆転につながり、豪ドルの優位性が大分なくなり、豪ドルの弱気変動が想定されやすく、ドル全体(ドルインデックス)の切り返しがあれば、却って豪ドルの弱気変動が鮮明になってくるといったシナリオも我々が繰り返し指摘した通り、今週ドルインデックスの続伸もあって、当面ベアトレンドの継続を有力視。
米中貿易戦争自体が豪州商品に対する需要の高まりも想定されるが、商品市場の崩れがすでに確認され、豪ドルの支えにならない、といった見方も不変。更に、クロス円の下落、豪ドル/円がリードしてきた経緯に鑑み、豪ドル/円の値動きは引き続き先行指数になりやすく、ドル/円の底打ちがあっても、豪ドル安主導の下落が進行されよう。1月から大きく円高の方向に振れてきたが、IMMにおける円売りポジションの削減と違い、日本個人投資家らの総計としてむしろ逆張りに徹し、円売りポジションを膨らんでいる模様で、クロス円のほうにより集中されているかと思われる。外貨安で主導する円高の進行が確認できれば、円売りポジションの手仕舞いが想定され、下落トレンドの延長を招くでしょう。この意味では、小幅戻り自体は戻り売りのチャンスが提供してくれている、という見方は先週と同様で、そろそろタイミングが示唆されるでしょう。
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陳満咲杜
サインの解釈
原油(WTI先物)高に懐疑的、そして英株の下げ止まりを見込む筆者にとって、いくつのサインが証左材料になるから、「我田引水」でありなから、下記のように記しておきたい。
WTI原油先物 日足(@IG証券)
1月高値を超えるかどうかは試金石になることは既述の通り、ブレイクできない場合は「ダブル・トップ」の疑いを浮上させるのも自然の見方。この意味合いにおいて、3月25日の高値打診、また3月27日の弱気「リバーサル」のサインの点灯は「ダブル・トップ」の蓋然性を強め、前兆とも言えるでしょう。一方、3月28日の「スパイクロー」の意味合いをもたらせる陰線、2月26日高値を意識、また明らかにサポートゾーンを示唆していたので、「ダブル・トップ」の判断は同サポートゾーンの下放れをもってはじめて確認されよう。
反対の見方として、早晩メイン抵抗ゾーンをブレイクしていくとみる強気筋にとって、ここからサポートされ、3月27日罫線の意味(弱気リバーサルを否定していくことが前提条件となろう。従って、6370~664070とったレンジ、どちらへ先にブレイクされるかはここからの焦点でまたエントリーの根拠となり得るでしょう。
英国FTSE100株価指数 週足(@IG証券)
既述のように、長い視点や長期サイクルに基づき、英株価は長年の「青天井」を抜け出し、新たな上昇範囲に入った公算が大きい。今年1月高値を起点とした下落、あくまで途中の「押し」と見なす場合、先々週の安値をもってすでに底打ちした可能性が大きい。同見方、先週の陽線引けをもって兆しを露呈、先々週と形成された「インサイド」の上保放れを果たせば一段と底打ちのサインを鮮明化させるでしょう。
RSIのサインも整合性の一環と見なした場合、2016年安値に見比べるとわかるように、「押し」自体が深かったものの、2016年安値より遥かに高いから、対応するRSIの水準は逆に事実上2016年安値の時より深い「押し」を果たしている。これはブルトレンドによく点灯されるオシレーター系の「リバーサル」のサインと解釈され、2016年安値を起点としたトレンドが維持され、また途中の押しがすでに完成されたか、これから完成され、元のトレンドへ復帰するサインとして重視される。換言すれば、2016年安値を起点とした上昇トレンドがなお維持され、これから戻りを果たし、また大分時間がかかるが、高値更新していくことが推測される。市況はいかに。
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点検のポイント
ポンド/円とゴールドの市況をフォローしてきたので、また現状を点検しておきたい。
ポンド/円 週足(@IG証券)
まず注目すべき、また強調してきたポイントは上のチャートで引かれた緑のラインであろう。2016年安値から引かれた元支持ラインが一旦割り込まれた以上、今度は一転して抵抗ラインの役割を果たすから、先々週から同役割がずっと確認されてきた。時間の推移が長ければ長いほど同ラインの役割が増していくので、なかなかブレイクが見られないと頭重くなるでしょう。
更に、先週も含め、目先の高値水準は1月第二週(黄矢印)の安値に合致しているところを見逃せない。同週の日足は「スパイクロー」のサインを点灯していたから、同じく一旦破れると今後抵抗のポイントとして意識され、今週以来の高値も同水準に抑えられているから、ここから早期上回れるかどうかはポイントとなろう。
半面、今週以来の安値は明らかにサポートゾーン(黄)に支えられていることもわかる。頭打ちのサインが有効かどうかを検証するには、同サポートゾーンを再度下回るかどうかをもって確認できる公算だ。
スポット 金(@IG証券)
スポット金は「トリプルトップ」を形成していく可能性がある。その背景には、やはりドルインデックスの切り返しが大きいかと思う。既述のように、昨年年初からほぼ一貫して下落してきたドルインデックスに比例した上昇を達成していない金について、どちらかというと強いモメンタムを確認していない。だから、ドル全体が切り返してくると、むしろ比例して下がりやすい構造にあるから、このポイントを見逃せない。
目先はなお保ち合いの状況におるでしょう。最近はボリンジャーバンドの上限を一旦トライしてから20日線を割り込み、そしてボリンジャーバンドの下限(上下ラインは共に2σ)をトライ、また下限をトライしてから再度20日線を上回り、その後再度上限ラインを打診、といった変動パターンが繰り返しされているから、今度もそのパターンの通りに動くなら目先下値余地あり、という市況が推測される。トレンドレスの状況、打破されるまで同状況を維持してく習性が強いから、しばらく保ち合いの継続を有力視。市況はいかに。
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陳満咲杜
フォーメーションや「倍返し」の示唆
ドル/円 日足(@IG証券)
ドル/円は先週続落、安値更新をもって昨年11月高値を起点とした下落波の延長を示唆。米中貿易戦争の勃発で米日を中心に世界株式市場が大きく下がり、リスクオフの円買いが一段と進み、当然の成り行きと言える。
半面、株式のパフォーマンスに比べ、ドル安・円高のモメンタムは比例して強かったとは言いきれず、幾分下げ止まりの可能性も暗示されたかと思う。もっとも、先週の安値更新、2月最終週以来形成された週足における「インサイド」の下放れを果たしたわけだから、更なる下値トライがあっても当然視される。106円台後半の抵抗ゾーンを確定、また3月13日罫線が示した「スパイクハイ」のサインを証左、同日高値の107.30までメインレジスタンスゾーンとして意識されよう。換言すれば、先週変動率限定だったので、悪材料の続出でもかかわらず、今週まずリバウンドがあってもおかしくないが、106.65~107.30といった目先の抵抗ゾーンを上回るにはハードルが高く、また上回らない限りベアトレンドが継続されよう。
一方、日米諸材料の緩和で米株の切り返しもあって、上のチャート上示しているように、MACDなどオシレーター系指標が示す強気「ダイバージェンス」と共に、日足では「下落ウェッジ」というフォーメーションが示唆される。ウェッジ型フォーメーションは通常名称の逆に行き、下落ウェッジなので上放れを示唆しているから、底打ちのサインが徐々に形成される可能性もある。まだまだ確信できないサインだが、丁寧にフォローしていきたい。
豪ドル/円 日足(@IG証券)
豪ドル/円先週続落、81関門割れをもって下落トレンドの継続を示唆。もっとも、週足では先々週の大陰線は強気「リバーサル」のサインを点灯、下落トレンドの延長があっても当然の成り行き、ここから更なる下値余地を拓くでしょう。
既述のように、日足では、3月13日の「スパイクハイ」というサインに注目、同サインは2017年11月安値と合致しただけに、戻りの限界を果たしたサインと化し、却って下落をもたらし、「フェイクセットアップ」、即ち新たな下落波を開始させたから、先週の値動きは同示唆に沿った結果と見なし、まだ途中であることも暗示される。
2017年4月安値の割り込み、またそれ以下の終値を確認した以上、新たなレンジ変動が想定され、2017年11月安値から今年1月高値までの変動幅の「倍返し」で測る場合、80関門割れが射程圏に収める。米株の大きな反落があったにもかかわらず、米利上げ継続で、30年ぶりの米豪金利逆転につながり、豪ドルの優位性が大分なくなり、豪ドルの弱気変動が想定されやすく、ドル全体(ドルインデックス)の切り返しがあれば、却って豪ドルの弱気変動が鮮明になってくるから、当面ベアトレンドの継続を有力視。
米中貿易戦争自体が豪州商品に対する需要の高まりも想定されるが、商品市場の崩れがすでに確認され、豪ドルの支えにならない公算。豪ドル/円も含め、ドル/円やそのほか主要クロス円において1月から大きく円高の方向に振れてきたが、日本個人投資家らはむしろ逆張りに徹し、逆張りの円売りポジションを膨らんでいる模様で、安値更新に伴い、円売り筋の投げもすでに確認され、これからも一段と下値打診につながるでしょう。この場合、80関門割れがあってもベアトレンドの一服が見られない可能性も大きく、78~79円といった下値ターゲットへ直接打診してもおかしくないから、下値リスクの拡大を警戒。仮にドル/円の切り返しがあっても当面限定的なので、豪ドル/円に関しては81円台半ばから82関門前後までは目先の抵抗ゾーン、上回れなければ油断できないかとみる。市況は以下に。
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計算値
米中貿易戦争の勃発で世界株式市場が再び急落してきたが、為替相場は株や商品相場に比べ、割と変動率が小さかったかと思う。また、商品相場と言って、金相場の変動も限定的だったかとみる。
スポット金 週足(@IG証券)
ドル建てスポット金は本来リスク回避先として大きく買われるはずだったが、株式市場の暴落と比例して上昇していなかったと言える。ここから2月高値更新の有無、また2016年高値を更新していくには、更なるリスクオフの動き、即ち株式市場の更なる暴落が「必要」なので、ハードルは高いのではとみる。しかし、仮にこのようなメイン抵抗ゾーンのブレイクがあれば、やはり大幅の上値余地を警戒しなければならないから、簡単な計算だが、測っておきたい。
2015年安値から2016年高値までの値幅、2016年12月安値足すと1453ドル前後の上値を測れるから(要するにN字型計算)、リスクオフの最大値として頭に置きたいが、その前提条件であるメイン抵抗ゾーンのブレイクを忘れていけないことも強調しておきたい。
WTI原油先物 週足(@IG証券)
原油も基本は同じだと思う。1月高値をブレイクできるかどうかは目先の焦点、また前提条件となるが、N字型計算(2016年安値から2017年1月高値までの値幅を2017年6月安値を足す)なら7016ドル前後、チャート上示した「逆三尊型」(複合型)フォーメーションの指示なら、8400ドル前後の高値が計算される。因みに、米中貿易戦争の継続や拡大があれば、世界景気を押し下げるから、原油価格上昇のシナリオはリスクオフ観測と合致しない側面を記しておきたい。
英国FTSE100種株価指数 週足(@IG証券)
米株の急落につれ、英FTSE100週株価指数も急落した。2月安値を下回ったところでかなり弱気変動が推測され、また2016年安値を起点とした切り返しの半分押しである6643への下値余地も考えられるが、2017年4月安値から引かれるサポートラインまでの最大距離で測れば、同ラインの割り込みをもって所謂「倍返し」がすでに達成された可能性も大きい。従って、先週の急落、取りあえず下値ターゲットを一旦打診したから、短期スパンではむしろ「オーバーショート」の可能性に注意しておきたいと思われる。市況はいかに。
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ポンド/円の節目か?オートチャーティストのシグナルは?
前回(3月15 シンプルイズベスト)に続き、ポンド/円をフォローしていきたい。
ポンド/円 日足(@IG証券)
前回引いたもっとも重要なラインは2016年安値を起点とした元サポートラインであったことは既述の通り、2月28日にて下放れしたことでベアトレンドへの転換を示唆したと言える。
一旦破れたライン、その延長線は往々にして反対の役割を果たすから、抵抗ラインとして機能してくるのも当然の成り行き。重要なのはそのほかのサインも整合性を持つかどうかである。
本日ザラ場では一旦高値更新したものの、目先反落して昨日の罫線と弱気「リバーサル」のサインを点灯している疑い。同サインが終値をもって確認できれば、抵抗ラインに頭押さえられたといった推測は成立しやすいでしょう。
そのほか、ボリンジャーバンド上限の一時打診、また目先の反落も抵抗ゾーンを示唆、MACDがゼロラインに接近しているものの、そろそろ頭打ちされやすいことが暗示され、一段の反落があればこういったサインもより明白になってこよう。
更に、IGさんの取引システムなら、オートチャーティストを使えるから、同ソフトの知恵もお借りしたい。オートチャーティストとは、オートチャーティスト社が提供するチャートパターン自動検出ツールで、チャートパターン・フィボナッチパターン・キーレベルを自動で検出し取引チャンスを教えてくれる取引支援ツールなので、トレーダーには重宝される。では、直近出したポンド/円のサインはどうなるかというと、以下の通りだ。
4時間足のチャートにて表示しているが、やはり反落の方向と示す。前記アナリシスと整合的なので、利用できるかと思う。
もうすこしオートチャーティストについて説明したいと思う。具体的には、ヘッドアンドショルダーや、ダブルトップ、フラッグ、ペナントなど、16種類のチャートパターンの形成を自動的に見つけ出し、それらの信頼度と共に、それらが形成中なのか、形成完了したのか、ブレイクアウトしたのかなどをビジュアルと音声で知らせてくれるから、かなり便利なツールだと思う。また、6種類のフィボナッチパターンの検出機能や、キーレベル検出機能も搭載されている他、Power Stats機能では、時間帯や通貨ペア毎に予想価格範囲も知ることができるので利食い目標値や損切水準を判断する時の参考になる。ちなみに、キーレベルとは、チャート上の節目となる価格で、直近の高値や安値、またはサポートラインやレジスタンスラインの事。
チャート分析をするには、まずそれらのチャートパターンの基本や見方などの知識が必要ですので初心者にとっては敷居の高い事ですが、チャートパターンになっているかどうかを自動で知らせてくれるので取引時はもちろん、チャート分析の勉強をするのにも大変役立つ。
また、チャートパターンを熟知し自身でチャート分析ができる中上級者の方であっても、何種類もの通貨ペアで尚且ついくつもの足のチャートを分析するとなると、多大な時間と労力を伴いますので、それらを自動的に知らせてくれるオートチャーティストは非常に強い味方となるでしょう。
オートチャーティストを利用するには、オートチャーティスト社と提携しているFX会社の口座を開設することで無料で利用だが、口座の実質保証金残高や月間の取引量などをクリアした方限定など、利用条件を設けているFX会社も多いようだ。しかし、IG証券なら、口座開設するだけで無料で利用可能である、ひぜご活用を。
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「アベグジット」の影
「森友問題」で「アベグジット」、即ち安倍内閣退陣のリスクが高まっている。状況は流動的だが、ドル/円やクロス円に影を落としているのが確かだ。ドル/円と豪ドル/円の視点は以下の通り。
ドル/円 日足(@IG証券)
先週反落、2月安値以来の保ち合いを維持しながら、安値圏での推移に留まる。日足では、3月2日の安値打診、2月16日安値105.53に対する一時の下放れ自体が「フェイク」、即ち「ダマシ」の可能性を示していたが、3月13日までの戻りが限定的、また同日罫線が示した「スパイクハイ」の可能性に鑑み、サイン自体の蓋然性が後退したと言える。
クロス円を含め、先週再度鮮明になってきた円買いの動きをリスクオフの一環と見なした場合、「森友問題」が引き起こした安倍内閣退陣の思惑や観測は間違いなく背景であり、米サイドの材料(トランプ政権の度重なる高官辞職や解任などゴタゴタ)はむしろ二の次かと思われる。従って、ここから早期107.30を上回らない限り、再度安値トライを覚悟、場合によっては急落もあり得るでしょう。
もっとも、昨年9月安値は107.33前後に位置、また同安値から「フェイクセットアップ」のサインを点灯してから昨年11月高値につながったわけだから、ここから107.90のブレイクがあれば、下落トレンドの一服、またレンジ変動への復帰が暗示されると推測していたが、先週の値動きに鑑み、ハードルが高いと言わざるを得ない。107.30~107.90は短期スパンにおける「分水嶺」として重視され、下にて推移するなら絶えず下値リスクがくすぶり、また仮に底打ちがあっても忽ち上放れできないだろう。一方、長期スパンにおけるサイクルの視点では、88週など変動リズムの指示なら、ドル/円はすでに底打ちしたか、近々底打ちを図ってもおかしくない。
従って、市況はかなり流動的、目下懸念されている「アベグジット」(アベノミクス終焉)自体がパラメーターとなろう。言い換えれば、懸念自体がドル/円を押し下げなければ、ドル/円の底打ちは近いと考えられ、逆に懸念のみで下値更新があれば、102円台前後の下値打診が考えられる。更に、安倍政権の退陣があれば、一時にせよ100大台の打診や一時割れも考えられるから、「アベグジット」のリスクが存在する限り、下値リスクを警戒。
豪ドル/円 日足(@IG証券)
先週一旦戻りを果たしてから大幅下げ、週足では弱気「リバーサル」のサインを点灯、下落トレンドへの復帰や加速を示唆。日足では、3月13日の「スパイクハイ」というサインに注目、同サインは2017年11月安値と合致しただけに、戻りの限界を果たしたサインと化し、却って下落をもたらし、「フェイクセットアップ」、即ち新たな下落波を開始させたとみる。
もっとも、2月に入って昨年11月安値84.30の割り込みをもって昨年9月高値90.40を起点とした下落波の構造を鮮明にしたから、ベア基調がすでに決定され、先々週の切り返しが大きかったとはいえ、基本的には下落途中における修正的な値動きとして過大評価すべきではないことも我々が切り返し指摘した通り、先週の値動きは想定範囲であったと言える。
ゆえに、安値更新がすでに確認された以上、80関門割れを覚悟しておきたい。米株の波乱があったにもかかわらず、米3月利上げ継続が市場のコンセンサス、実行される場合、30年ぶりの米豪金利逆転につながり、豪ドルの優位性が大分なくなり、豪ドルの弱気変動が想定される。従って、ドル全体(ドルインデックス)の切り返しがあれば、却って豪ドルの弱気変動が鮮明になってくるから、当面ベアトレンドの継続が想定されやすい。
更に、「森友問題」で引き起こした円買いも一因、豪ドル安・円高の進行は当面激しくなりやすいでしょう。豪ドル/円も含め、ドル/円やそのほか主要クロス円において1月から大きく円高の方向に振れてきたが、日本個人投資家らはむしろ逆張りに徹し、逆張りの円売りポジションを膨らんでいる模様で、安値更新に伴い、円売り筋の投げも想定されるから、一段と下値打診につながるでしょう。この場合、80関門割れがあってもベアトレンドの一服が見られない可能性も大きく、78~79円といった下値ターゲットへ直接打診してもおかしくなかろう。因みに、79関門前後まで大したサポートゾーンを見つからないので、一直線的な値動きがなくても目指される公算。
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想定範囲に留まる
保ち合い相場の特徴は何といっても想定される範囲に留まるとこではないかと思う。トレンドレスだからこそ、レンジ範囲が推測されやすいから、推測される範囲に留まるのも保ち合い相場にして当然の成り行きだと思う。対照的に、トレンドが強ければ強いほどそのレンジを事前に予測できず、また往々にして予想された範囲を大きく外れていくもの。この視点をもってWTI原油先物や英FTSE100種株価指数の現状をみてみよう。
WTI原油先物 日足(@IG証券)
原油の関して、前回でも指摘したように、2017年11月安値から引かれたサポートラインを下回らない限り、基調の反転を判断できない。更に、上のチャートで示してように、先週末の切り返し、1月高値から引かれる抵抗ラインラインのトライに当たり、上放れできれば更なる上昇変動を強めていくのも想定される。なにしろ、上昇波が継続され、途中の保ち合いとしてトライアングル型整理を一旦完成、その後トレンドを加速していくというパターンは「教科書通り」である。
一方、ブレイクできないうち、また一時のブレイクがあってもモメンタムの加速が見られないうち、あくまで保ち合いの一環と見なすべきであろう。ボリンジャーバンドの状況に鑑み、6400の打診があってもおかしくないが、継続して上値トライしない限り、なお保ち合いの範囲に留まるでしょう。DMI指標で図るトレンドの強さも総じて弱く、トレンドレスの状況を示しているから、トレンドを加速していくかどうかについて性急な判断を避けたい。
英FTSE100種株価指数 週足(@IG証券)
英株について長期スパンにおける強気見通しは既述の通り。しかし、目先の状況といえば、やはり2月6日までの大幅な反落に対する調整段階に過ぎず、先週も含め5週間の保ち合い相場が確認されている。一目均衡表でみれば、「雲」ゾーンでの保ちあいは鮮明、また同ゾーンに制限されていることが分かる。こういった事前に想定できる変動範囲、実際機能しているからこそ、典型的な保ち合い相場だといえる。
ところで、相場というもの、仮にサプライズをもって非常に強いトレンドを発生させたとしても、往々にしてその高・安値が重要なヒントを示し、また「規則正しかった」と後で分かる。2月6日ザラ場における安値、2016年安値を起点とした全下落幅の38.2%押しを意識していたことが明らかだったから、同水準を下回らない限り、保ち合いが継続された後の可能性としてやはり上放れを果たすのでは。理屈は前回の指摘通り、長期スパンでは英株は欧米株に大きく「出遅れ」ており、内部構造では新たなブル変動における初歩段階に過ぎず、これから上値余地を拓けるからだ。換言すれば、目下は想定範囲に留まっているからこそ、調整的な値動きがすでに完成された公算が大きく、これから長期スパンの指示方向にシフトしていく公算。ゆえに、想定範囲に留まる市況を歓迎すべきかというか、一安心するところだと言える。
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なぜIG証券が、これだけ多くの投資家・トレーダーに愛されているのか。その背景にはトヨタやアップルなどの個別株からダウ、日経平均などの主要株価指数をCFDとして取引できること。またFXのスプレッドコストが非常に低いこと。例えばドル円0.3銭(原則固定。例外あり)。
このように世界のマーケットにアクセスできる、幅広いサービスラインナップが用意されていることが同社の最大の強みだと私たちは思います。口座開設は無料でできますので、是非素晴らしい同社のサービスをまずは実感してみてください。
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陳満咲杜