Category Archives: ブルベアFX
サインに従う
ドルは米長期金利次第、またドル/円はドル次第といったロジックはなお通用するでしょう。なにしろ、昨日米三大指数は揃って歴史高値を再更新、所謂リスクオフの状況ではないから、北朝鮮のミサイル発射云々で騒ぐべきではなかろう。
「Ioi」
ドル/円 日足
ところで、ドル/円の日足を見る限り、今のところはなお頭重い、と言わざるを得ない。10月安値を下回っただけに、目先抵抗ゾーンと化しているから、ましてや113関門前後の抵抗が一層重くなるはずだ。GMMAの「キャシャロット」(短期、長期線グループのデットクロス)のサイン、拡散していないものの、しっかりキープされているのも事実。
反面、一目均衡表における「雲」ソーンの支持、また9月安値を起点とした全上昇幅の半分押しを意識した形で、週明けから下げ一服感が強まってきた。プライスアクションの視点では、27日(厳密に言えば23日から)から「Ioi」のサインを点灯しているところを見逃せない。
「Ioi」の中身、要するに中間の罫線(27日)の位置からみれば、前日と「かぶせ」、後日と「はらみ」の組み合わせをしているから、ここからどちらへブレイクを果たすのが重要になってきた。換言すれば、安値更新があれば大きく続落、27日高値のブレイクがあれば、前記10月安値が示した抵抗ゾーンのブレイクと相まって、112後半から113関門をトライする機運を高めるでしょう。いずにせよ、同サインの出現、基調変化の可能性を示唆しているから、これからの市況をフォローしていく上には重要な手がかりを示唆してくれるはず。市況はいかに。
陳満咲杜
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米長期金利の示唆
ドルは米長期金利次第、という話は昨日でも書いた。そして、大事なのは、米長期金利は米国債市場における取引で決定される仕組みなので、長期金利自体もテクニカル分析が通用するものだ。
となると、米長期金利(10年国債利回り)におけるテクニカル上のポイントをよくみないといけない。昨日の続きで同じく月足を検証したい。
米10年国債利回り 月足
昨年7月、米長期金利は2015年1月安値(a)を一旦割り込んだのみならず、2012年7月安値(A)も一旦更新したことに注目してください。が、その後ほぼV字型反騰を果たし、昨年年末において2015年高値(b)をブレイクしていたから、2016年6月安値(C)自体、プライスアクションの視点では「フォールス・ブレイクアウト」のみならず、「フェイクセットアップ」のサインを点灯していたはずだ。換言すれば、昨年6月の一時安値更新自体が「ダマシ」であったため、米長期金利の急騰をもたらし、更にこれからの上昇余地を示唆したと言える。普通の見方では、早晩2014年1月(B)の高値を目指す、といったシナリオが想定される。
米10年国債利回り 月足
より詳細にみると、2016年11月の大陽線(矢印)をもって2010年から引かれた抵抗ラインのブレイクを果たしたことが分かる。そして今年9月安値までの反落、昨年7月安値を起点とした上昇波の半分押しを意識した上、元抵抗ラインが一転してサポートラインになる可能性を示唆していた。プライスアクションの視点では、9月の陽線は強気「リバーサル」のサインのみならず、「フェイクセットアップ」のサインを点灯したとしてもおかしくないから、ここからの上昇ターゲットを示唆してくれているでしょう。即ち、昨年年末の水準への戻り、またブレイクである。
このような視点では、米10年国債市場の内部構造は米長期金利の上昇を示し、米長期金利は昨年年末の「上げすぎ」の状態だったが、それに対する修正(反落)もすでに9月安値をもって完成されたと言える。となると、これからやはり上昇していく公算が高く、ドル高もまだ終わっていないのではと推測される。市況はいかに。
陳満咲杜
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月曜の大局観
陳満咲杜です。またドル安になってきたので、足許の状況をもう一回確認しておきたいと思います。
ドルインデックス 月足
細かいところを省き、月足を俯瞰すればわかるように、9月安値自体の意味合いが大きかった。5月安値を一時更新したとはいえ、2005年11月高値と相まって再度サポートゾーンの存在を証左していた。その上、GMMAチャートや一目均衡表で測るメインサポートゾーンとの遭遇も然りであった。換言すれば、確かに年初来ドル安が随分進んできたが、ここから「深押し」できない限り、2008年安値を起点とした上昇波が終焉したという判断は性急だ。
ドル/円 月足
続いてドル/円の月足、確かに2015年高値から引かれるメイン抵抗ラインに再度拒まれているが、GMMAと一目均衡の両方にてなお強気基調の維持が示唆される。ちなみに、昨年夏までの大幅下落でさえ、月足におけるGMMAの弱気サインを点灯せず、ここから年初来高値の更新があれば、むしろブル基調における「鰯喰い」のサインとして点灯していく可能性が注目されるか。
米10年国債利回り 月足
最後に、ドルは米長期金利次第なので、米10年国債利回りの月足はもうすこしで上放れできる段階におる、と読み取れるのでは。勿論、ここから反落すれば、折角のサインを打ち消すこともあり得るが、米長期金利はまだまだ安値圏におることに鑑み、同蓋然性を軽視できないと思う。市況はいかに。
陳満咲杜
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プライスアクションの視点=豪ドル/円
陳満咲杜です。
今回は11月13日朝に書いたブルベアFX通信の中から豪ドル/円のレポートを公開します。
豪ドル/円 日足
アナリシス:先週再度陰線引け、先々週の「星線」と「インサイド」を形成、相場の「節目を引き続き示唆。9月高値を起点とした下落波の延長が確認され、先々週安値更新の有無が焦点になってくる。割り込めば8月29日安値85.69へ逆戻りが想定され、更なる安値打診も覚悟。この場合、10月23日罫線が「リバーサルハイ」のサインとして点灯、9月高値からジグザグ変動構造が構築され、一段と下値余地を深める。一方、下値を守れば、10月10日安値87.25に対する安値更新自体が一時に留まり、「フォールス・ブレイクアウト」のサインが点灯される可能性も。この場合、却って反落の継続性を否定、ここから再度10月23日高値89.42の更新をもってブルトレンドの継続を示し、7月後半から構築されてきた「三尊天井」の疑いを否定する可能性がある。こういった見方、何といっても8月29日罫線が点灯した「フェイクセットアップ」のサインに鑑みるところが大きく、また同サインが否定されるまでブル基調の転換が容易ではない、といった前提条件が付いているから、先々週安値を守れるかどうかは一層重要になってくる。但し、10月安値に対する更新、仮に一時に留まったとしても、10月高値の回復なしでは「ダマシ」のサインとして確認できず、性急な判断を避けたい。もっとも、9月高値を起点とした反落、8月安値85円台へ逆戻りする場合があっても、豪ドルのブル基調が直ちに崩れるとは限らないから、しばらく高値圏での保ち合いが続くでしょう。豪州利上げ観測の後退やドル全体の反騰が豪ドルの頭を押さえ、クロス円としての豪ドル/円の切り返しがある場合、ドル/円頼りの側面が大きく、ドル/円の保ち合いや豪ドル/ドルの弱気変動に鑑み、引き続き下値リスクを警戒する必要があり、ブル基調への復帰は後ずれになる可能性も。更に、時間の推移につれ、早期88関門の回復なしでは段々頭重くなるリスクが大きいから、変動レンジにおける下方修正もあり得る。
陳満咲杜
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オポチュニティ ドル/円・トレンドの継続
陳満咲杜です。
今回は11月1日 18:59に配信したブルベアFX通信の中からドル/円のレポートを公開します。
ドル/円 日足
9月安値を起点としたドル高のトレンドが続いている。
ポイントは10月6日罫線が点灯したサインにあることも繰り返し
この場合、10月27日罫線が示した「弱気リバーサル」
GMMAにおけるサインから時系列でみていくなら、「トビウオ」
陳満咲杜
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オポチュニティ ポンド/円・2度目の役割
陳満咲杜です。
今回は10月31日 17:00に配信したブルベアFX通信の中からポンド/円のレポートを公開します。
ポンド/円 日足
ポンド/円はブルトレンドを維持、
9月安値146.
同日罫線は「フェイクセットアップ」
実際、先週末の陰線、
もっとも、25日、26日の罫線、「インサイド」(A)を形成、
陳満咲杜
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米ドル円・豪ドル円 プライスアクション
今回は、ブルベアFX通信から10月16日に配信した米ドル円と豪ドル円のレポートを公開します。
米ドル/円 日足
アナリシス:先週反落、週足では「四連陽」の後に続く形で陰線を形成、4月から繰り返してきたパターン(切り返しが4週連続した後反落に転じる)の可能性が示唆。この場合、6日罫線が示した「フェイクセットアップ」のサインが先週の反落をもたらし、これから一段と下落していく、といったシナリオが想定される。一方、110円台後半は厚いサポート、下放れなしでは前記パターンの消滅につながる。もっとも、目先6日のサインを過大評価すべきではなく、先週の反落をもってすでに効き目を尽くした可能性も。既述のように、北朝鮮の地政学リスクがもたらした円買い、9月7日、8日にて一時4月安値108.10を割り込んでいたものの、その後一転してV字型回復を果たし、9月15日111関門のブレイクをもって同安値更新が「ダマシ」であったことを決定したわけだから、9月の安値更新自体が「フォールス・ブレイクアウト」または「フェイクセットアップ」のサインとして重要視、これからも効き目を果たすでしょう。5月、7月高値の114円台の打診やブレイクなしでは、同サインがもたらした効果が安易に終わらず、途中の反落があっても総じてスピード調整に留まる、といった見方も記述の通り。ゆえに、6日のサインがもたらした反落、途中のスピード調整という位置づけでは限界あり、本格的な下落トレンドに発展しない公算。この意味では、従来の変動パターンに戻るのではなく、従来のパターンを打破していく、という確率は高い。もっとも、5月、7月高値から大型レンジ変動が構築され、同レンジの打破を暗示する形の上放れがあれば、年初来高値の118円台へ「全値戻し」も視野に入るから、6日からのスピード調整、これからの上昇波をより健全化させる側面を否めない。米FRBの資産圧縮計画は今月から正式にスタート、トータルでは三回の利上げ(0.25%幅毎回)の効果に相当と試算され、また年内利上げありといった観測の高まりでドル高の蓋然性が高い。この上、世界主要中央銀行のうち、日銀のみ量的緩和政策を継続、政策の相違が一層鮮明化されている以上、円売りは安心感、または安定感がある。北朝鮮の地政学リスクがなおくすぶるが、9月以来、北の挑発があればむしろドル買いの好機、といった反応パターンを示してきたので、今度の「サプライズ」があれば、スピード調整を終焉させる好機と見做す。
豪ドル/円 日足
アナリシス:先週切り返し、陽線引けをもって9月高値からのスピード調整の終焉を示唆。もっとも、9月の高値更新、7月高値のブレイクをもって上昇トレンドを証左、ブルトレンドが強まっていくのがむしろこれからというシナリオが維持されるから、既述のように、7月高値に対する更新、豪ドルの上昇波がなお途中と示し、スピード調整(押し)があっても限定される公算で、87円台後半~88円台前半は強いサポートゾーン、「深押し」なしでは続伸の可能性が大きく、先週の安値打診が同サポートゾーンの下限に到着、またその後の反騰はすでに同スピード調整を果たした公算。もっとも、9月1日高値に対するブレイク、9月12日にて確認され、また9月15日の強気「アウトサイド」のサインをもって変動レンジの上方修正が示唆されていたから、先週の87円台トライ自体が途中のスピード調整として所謂「適切な押し」を果たした公算が大きく、必然的に上昇波へ復帰、先週の陽線引けは上昇波のスタートに当たる公算。9月25日の罫線は弱気「リバーサル」のサインを点灯していたから、同日高値89.70のブレイクがあれば、前記見方は一段と強化されよう。より長いスパンでは、90.75のブレイクが確認されると、92関門や92円台後半のターゲットに照準、今週続伸の有無も重要になってこよう。豪ドルは商品相場の変動や中国経済に関する思惑に左右されやすいが、利上げ観測がなおくすぶる以上、ゼロ金利また量的緩和政策が継続される日本の円に対して「割安」感が強く、その「割安感」に対する修正、まだまだこれから。従って、先週安値までの反落やその後の反騰、むしろ出遅れたロング筋にとって参入の好機を提供したと言える。この意味では、先週の陽線引けがあったからこそ、押し目の好機が証左されたわけだから、10月5日高値88.75のブレイクを果たす前では、押し目のチャンスがなお残されるでしょう。換言すれば、同高値のブレイクがあれば、上昇波の一段加速が想定され、90関門の再打診を有力視。
陳 満咲杜
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