「強気の兆し」から「フォールス・ブレイクアウト」形成後の展開

コンシェルジュ-EYES

FXスクール事務局です。

前回は「フォールス・ブレイクアウト形成後の展開に注目」について考えました。
ダマシの上昇、フォールス・ブレイクアウトのあと、保ち合いのネックラインを下抜けて下落が加速した相場の急所となるポイントについて書きました。

今回もドル円チャートから、15分足によるポイントについて考えてみようと思います。

実線は24日7時頃に112.52円近辺まで値を崩しましたが、長い下ヒゲを形成して、下げ止まりました。
その後、幾度か下値を試す展開もありましたが、下ヒゲの安値を下抜けることができず、113.13円近辺まで反動高となりました。
この時点で相場はセリングクライマックスを演じている可能性を暗示しています。
その後、再び売りが優勢となり、下ヒゲを形成した安値を試す展開（安値試し）となりましたが、この安値を下抜けることができず、再び上昇し、反動高の113.13円近辺を上抜けて強気の兆しが見えたカタチです。

ここで注目されるポイントは反動高の水準よりも大幅に値位置を切り上げたということです。
この上昇がいわゆる「強気の兆し」となっています。
この時点では反動高ラインを下抜けて再び安値試しとなるシナリオより、いままでの流れが変わった可能性が高まったと考えられます。
その後、反動高ラインを下抜けましたが、セリングクライマックスの安値から上昇した幅の半値押し程度まで下落したものの、長い下ヒゲ（ピンバー）を形成して再び反動高ラインを上抜けました。つまり、この下落はダマシとなり、フォールス・ブレイクアウトを形成するカタチです。

この段階で想定されることは「安値試し」のあと「反動高」を上抜けた「強気の兆し」における高値を上抜けて上昇トレンドを形成するというシナリオです。

フォールス・ブレイクアウトを演じた相場は直近高値を上抜けて、2度目の「強気の兆し」を形成しています。

この場合の上値ターゲット（目標値）は、ピンバーの安値と初動の「強気の兆し」の高値の値幅を倍返しした114.05円近辺となり、2番目の目標値は、セリング・クライマックスの安値と初動の「強気の兆し」の高値の値幅を倍返しした114.42近辺となります。

今回のチャートで分かったことは、反動高を上抜けたことで「強気の兆し」となり、その上昇幅の半値水準まで押し目を形成した後の切り替えし、つまりフォールス・ブレイクアウトの形成後の上昇が極めて信頼度が高いということです。

このように、ローソク足だけの分析、つまりプライスアクションだけの分析で相場の方向性を見極めることができるということが分かります。

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