プライスアクションの視点:豪ドル円
豪ドル/円 日足
アナリシス:先週続落、先々週に続き、陰線引きし、リバウンドの一服を示唆。英EU離脱で6月23~同24日大波乱、23日高値81.57から一気に72.18を打診、ドル/円と同様、値幅が激しかっただけに、下げ一服、また7月15日高値81.51までのリバウンド自体が自然の成り行き、またその限界を果たしたと見る。
もっとも、7月15日までのリバウンド、過大評価すべきではないことが指摘の通り、あくまでスピード調整と位置付ける。1月高値の86.37、3月高値の86.40が形成した「ダブルトップ」に対する「フォールス・ブレイクアウト」、即ち一時の高値更新が「ダマシ」であったことが確認され、同サインをもって、2月安値を起点とした戻り、ベアトレンドへ復帰したと認定したことから、2月11日罫線が示していた「ピンバー」のサインが逆に「アンカー」の役割を果たし、豪ドルのベアトレンドを導いたわけで、同トレンドの進行が過激だったとしても行き過ぎとは言えない。
その上、6月23日の高値トライも同じく「フォールス・ブレイクアウト」のサインを点灯し、16日安値75.57割れをもって同サインの蓋然性を証左、72円台の打診があっても目標が達成されたとは言い切れない。
もっとも、77.44(2月11日安値)割れ自体が77.44~86.70(3月高値)といった保ち合い(レンジ)の下放れサインと見做した場合、6月高値に続き、7月高値も81円台に制限されたことで、同保ち合いの中間地域を確認、また頭打ちが確認したとみる。
従って、同レンジの下放れで最大69関門割れをもたらし、これから一段の安値打診もあり得る。反面、ドル/円次第、早期底打ちの可能性も完全に否定できず、より鮮明なサインが灯されるまで性急の判断を避けたい。
この意味では、7月29日「リバーサル」のサインがもたらした売り圧力、効いてくるかどうかは今週前半における焦点、下値トライが続かなければ、今週一旦リバウンドの余地。80~81円台はなおメイン抵抗ゾーンと見る。
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