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早すぎるブレイク

17日作成したメルマガの文章を公開したいと思います。結果的に6月24日高値ではなく、英国民投票前日の6月23日高値もブレイクされたから、去年8月24日のみではなく、同8月21日高値の打診と見比べる必要に迫られるが、結論が変わらないでしょう。この意味では、昨日BBCに放送された黒田日銀総裁のインタビュー、絶妙なタイミングだったといえる。

我々は6月24日以降、ドル/円の中段保ち合い、即ち安値更新がしばらく見られないのではと考えていた。なにしろ、比較すべき去年8月24日(人民元ショック)の罫線、今回英EU離脱が決められた6月24日ともに6円超だったので、その後の推移が参考になれたことは既述の通りだ。

20160717ドル/円 日足

ところで、去年に比べ、6月24日の高値ブレイクがかなり早い段階にて達成されたことが分かる。先週ドル/円が吹きあげ、大型財政出動ばかりか、所謂「ヘリコプターマネー」政策に対する期待が先行された、ということでしょう。

しかし、金曜日にはトルコの一件で円買いが発生、幾分効果が相殺された。こういった値動きに鑑み、すくなくとも以下の2つの視点をもって今後の相場を見るべきだと思う。

まず、日本政府や日銀がこれからの政策がどうであれ、その効果が大分目先の値動きに織り込まれた公算が大きい。もっとも、日本の現状では「ヘリコプターマネー」を実施するハードルが高く、また市場というものは期待先行の傾向が強いから、政策の詳細を確認した突端、却って落胆するリスクが大きいかと思う。

次に、トルコのケースが突破事件であるものの、地政学リスクを含め、リスクオンの流れに安易に戻れないことが示唆される。リスクオフに戻れないでも、円売り一筋にはいかないから、外部衝撃にもっとも脆い日本株式市場のパフォーマンスと共に、円高余地は小さくはない。

とはいえ、6月安値を割り込むのも容易ではないから、結果的に安値圏での中断保ち合いが続くのでは。「緊張」の夏でもドル/円のサプライズを期待しにくいか。市況はいかに。

陳満咲杜
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