ドル/円 昨年8月相場の示唆
今回は6月28日のブルベアFX通信のドル円レポートを公開したいと思います。
ドル/円 日足
英EU離脱を受けドル/円が大きく売られ、24日大陰線を形成した。同値幅と比例する日足は昨年8月24日(共に6円超の値幅)だったので、昨年8月24日後の相場を検証すれば、いくつのヒントを得られるのでは。
昨年8月24日はダウ指数が一時1000ポイントの下げを記録、ドル/円の暴落をもたらしたわけだが、その後、同日の高、安値を超えられず、長く保ちあい相場の継続が意義なくされた。実際、同日高値をブレイクしたのを昨年11月6日まで待たなければならず、更に、同日安値を割り込みのが今年2月8日になってからであった。
また、8月24日の安値、日足におけるダブルトップとその後の下方れが示唆していた「倍返し」のターゲットと合致していた節もあって、今回5月30日高値から5月3日安値までの値幅を「倍返し」したターゲットが先週安値に近いことが示唆に富む。
総合的に見ると、24日値幅が大きかっただけに、同日高、安値を更新できるとしても大分先の可能性が大きく、余程更なる材料がない限り、目先安値を再更新していくのがハードルが高いと見る。従って、しばらく日銀の介入を必要としない上、市場正常な値動きに沿った取引プランでは、一旦レンジ取引に専念する必要があると思う。但し、今回は大きな下落波がすでに形成された後の暴落なので、昨年8月24日と違って、先に安値近辺のサポートゾーンをトライし、レンジの下限を形成していく可能性が大きいかと見る。
陳満咲杜
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