ドル円、「二番底」の蓋然性=プライスアクションの視点
ドル/円 日足アナリシス:先週反騰、イエレンFRB議長による利上げ示唆で101.26をブレイク、日足における「二番底」を証左したと見る。もっとも、先週指摘した通り、6月24日一時99割れまでの急落、昨年高値を起点とした大型反落波の終点として想定されやすく、先々週100関門割れがあったものの、安値更新できず、「二番底」の蓋然性が示されたから、先週の値動きは当然の成り行き。
もっとも、7月高値107.49までのリバウンド、底打ちを示唆する最初の値動きと受け取れ、7月高値を起点とした下落、そのリバウンドの行き過ぎに対するスピード調整と位置づけ、先々週一時99.50割れをもってその役割を果たしたと見る。所謂「二番底」の測定だが、そもそも6月安値100まで進行したドル安・円高の流れ、基本的には1月29日(日銀マイナス金利導入を決定)高値121.69を起点とした下落波の一環とみなし、また同高値を起点とした下落波を大型ジグザグ変動と見做した場合、5月30日高値111.45を起点とした下落が最終子波に当たるから、99割れをもって同子波が十分延長された、というシナリオに基づいていたので、先週の値動きをその一環と見做す。
その上、英国民投票日の6月24日だけではなく、その前日の6月23日高値のブレイクが確認され、同日罫線の「アウトサイト」の意味合いに鑑み、7月高値までの切り返しを軽視すべきではないことも既述の通り、大きな値幅を示していた6月24日に続き、6月23日高値のブレイク自体、ひとつのサインと見做され、ドル安・円高の一服のみではなく、トレンド自体の終焉、といった可能性が示唆された公算が大きいから、先週の反騰がむしろ「出遅れた」と言える。
先々週まで、日銀政策限界論による円買いや夏場の商い薄で8月2日陰線に包まれる形の「インサイド」を一旦下放れしたが、安値更新をできなかったことに鑑み、先週の反騰、同下値打診が「ダマシ」であったことを示唆、ドル/円の「二番底」がすでに確認された以上、今週続伸しよう。先週末の罫線自体が強気「リバーサル」のサインを点灯、ベアトレンドの再開、同日安値割れが前提条件となるだけに、ハードルは高い。ロングスタンスを維持。
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