円売りの目途
円売りが目先進んでいる。その目途について、やはりドル/円と豪ドル/円が違ってくるから、足元のポイントを指摘しておきたい。
ドル/円 日足 (@IG証券)
ファンダメンタルはさておき、テクニカル上のポイントとして以下の2点が目立つ。まず本日ボリンジャーバンドの上限(2σ)を突破しており、また離れて大引けしそうな勢いなので、これは昨年年初からなかったサインである。従って、目先いささかオーバーボートがあっても、これから切り返しの余地が拓けるかと思われる。
次に、かなり反騰してきたとはいえ、昨年12月高値を起点とした全下落幅の半分戻りに過ぎなかった。対照的に、RSIのほうが昨年11月高値よりも高い水準を示し、「リバーサル」のサインを構築しつつある状態だ。要するに、矛盾したサインが点灯しはじめていることだ。
テクニカルアナリシスにおけるツールが多ければ多いほどお互い矛盾したサインが出やすい。重要なのは整合的な視点をもって観察することだ。結論から申すと、ボリンジャーバンドの上限を久しぶりに突破した分、短期スパンでは幾人上値余地をなお拓けるかと思いながら、その後の頭打ち、また反落も想定しておきたいでしょう。但し、RSIのサイン、ベアトレンドの継続よりも近々切り返しの一服あり、といった程度の解釈は妥当かと思い、過大評価すべきではなかろう。
豪ドル/円 日足 (@IG証券)
豪ドル/円の状況は極めて「ノーマル」だと思う。繰り返し指摘してきたように、豪ドル/円は過去のレンジを下放れ、また大型「三尊型」のフォーメーションを維持しているから、リバウンド自体が限定されるでしょう。この意味では、最近84関門前後の頭打ちの示唆(日足のプライスアクションのサイン)が「効くべきところで効いた」わけだから、従来のシナリオや見通しを維持するほかあるまい。ドル/円の大幅切り返しにつられ、豪ドル/円も中段保ち合いの形成に留まっているが、ベア構造自体が修正されず、早晩下値打診をもって復帰しよう。市況はいかに。
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陳満咲杜
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