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パリテロでユーロ/円売り加速か

9.11に匹敵と言われる今回のパリテロ、週明けの金融市場に影響を与えるでしょう。為替市場において、もっとも考えられるのがユーロ/円売りだと思う。

一般論として、テロ事件の惨烈さに比例して経済全般に暗い影を落とし、経済活動の委縮を招くリスクが大きい。すでにQE拡大や更なる利下げを強く示唆しているECB、状況次第では早く行動する可能性もあり、またそういった思惑がユーロ売りをもたらすでしょう。一方、円サイドでは、リスク回避先として買われやすく、ドル高の恩恵を受けにくいでしょう。この分、ユーロ/円売りの加速が予想される。

もっとも、ユーロ/円が弱気基調を示している。「ブルベアFX通信」11日レポートは以下のように記している。

本日のチャート  ユーロ/円  ターゲットの計算と修正

1447237463-1-010ユーロ/円 4時間

この前日足をもってカウントした通り、ユーロ/円は6月高値141.05から下落5波構造と数え直した。この場合、7月8日安値133.20から大型トライアングル型調整子波を形成し、10月高値136.95から再度推進子波(下落)を展開してきたと見る。

同推進子波、もっとも強い変動として延長される公算が高いが、目先最短の値幅、即ち第1子波(緑大文字)の値幅をもって測れば129.20前後の下値ターゲットが得られる。その上、調整子波のトライアングルの下放れ自体、指示目標の目安が提示されるため、同トライアングルの最大距離(≒6円超)の「倍返し」として128前半の下値ターゲットを浮上させる。

目先131前半のサポートに支えられているものの、安値9日高値133.18を突破できない限り、戻りの余地が限定的、再度安値更新をもって下落モメンタムを加速しよう。従って、ストラテジーのターゲット、128.30~128.60へ下方修正しておきたい。

2015-11-14 20-18-34ユーロ/円  週足

週足を観察すれば、ユーロ/円が今年4月安値126.09を起点とした切返し、昨年年末高値149.55を起点とした全下落幅の61.8%反騰位置(フィボナッチリトレースメント)に押さえられ、目下同23.6%位置に留まっていることが分かる。従って、週明け一段下押しがあれば、ユーロ/円が下落モメンタムを加速させる公算が高く、場合によって4月安値の再打診に繋がってもおかしくなかろう。当面下値余地。

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陳 満咲杜



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