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ビジネスとしてのFX取引(6)

我々個人トレーダーは、軍の狙撃兵(スナイパー)からもっとも学ばなければならないのは、特定の状況において如何に確実性を確保することであろう。なぜなら、リアルビジネスと比べ、相場の流動性と不確実性が何千倍も高いからだ。

スナイパーは確実にターゲットを的中するため、スナイパーらは意図的に確信できない狙撃を外し、確実なチャンスのみを捉えようとする。換言すれば、よりすくない行動のほうが勝率を上げることをスナイパーらは熟知しているため、チャンスかどうかはよく吟味してから判断する。ビジネスの元本、危険に晒される以上、必要以上の冒険はしない。

外国為替取引は間違いなくこういった特定な状況下に行われている。しかし、多くの個人投資家はより多くの選択肢のほうがよいと感じたままトレードを始めたのは一般的だ。より多い指標、より多い情報、より多い取引は、より多い分析とより多いシステムロジックなどなど・・・

そのような誤解に基づいた認識は当然の如き、そのほとんどが常に過剰取引、即ちオーバートレードを招く。ほとんどの初心者が機関銃士と化し、すべての値動きをチャンスとして捉えようとする一心で、手持ちの弾丸(お金)を撃ち捲くる。当然のように、発射された弾丸の数と比例して、取引損も膨らんでいく。命中しない弾丸が戦争時において直ちに機関銃士の命を落とさないかもしれないが、失敗した取引は確実に元本を削り、ダメージを与える。

だから、最初のステップとして、個人投資家は機関銃士ではなくスナイパーとしての自己意識を持つことが重要だ。スナイパーが決められたターゲットをただ辛抱強く待つように、トレーダーは、市場で自分自身が事前に定義されたトレーディングエッジを見つけ出すことに専念すべきだ。

スナイバーと化すトレーダーは多くの訓練から確信を得られる。それはより多い情報、より多い指標、より多い取引ではなく、より少ない指標、より少ない情報、そしてより少ない取引に如何に収束させることだ。つまり、より少ない選択肢に集約させ、厳選することから確信を生み出させることである。儲かるビジネスしか手掛けはしないという信念こそ富の源泉であることを悟るべきだ。

なぜなら、複雑かつ常に変化している状況において、すべての選択肢を把握することは不可能だし、そういった試みは返って失敗を招くからだ。スナイバーらは定めたターゲットのみ追求し、自ら選択肢を制限させることによって精度を上げたと同じく、我々一般投資家は自ら選択肢を制限すべきだ。トレーディングエッジを手に入れる近道はまさにこれであり、またこの道を通らないと成長しないと断言できる。

このような訓練を多く経験すればするほど、トレーダー成績が改善されるだろう。トレーダーは如何に取引の衝動を抑制し、正しい取引のチャンスを見極めてはじめてトレーディングエッジを手に入る。そして忍耐が時間にわたって成果をあげるのを見始めるとともに、それを如何に維持していくことも重要だ。

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陳 満咲杜



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