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歴史的なポンド安、まだ続くのか

本日は、23日に配信したメルマガ読者様限定レポートを公開します。


歴史的なポンド安、まだ続くのか

EU離脱以降、一時ショート筋踏み上げの切り返しもあったが、結局ポンド安トレンドに復帰している。目先の焦点、ポンド安のトレンド自体ではなく、ポンド安がどこまで続くかである。

結論から言えば、我々が歴史的なポンド安局面に位置、ポンドの下方余地もかなり拓けるのでは・・・と思われる。根拠は以下の通り:

  • ポンド安は一世代が一回しか経験できない構造的調整周期におり、必然的な安値打診が続く。
  • 実質実効レートでみると、確かにポンドが歴史的な安値を記録しているが、同レート自体、構造的な調整期間において役に立たない恐れがあるから、指針として取りにくい。
  • 為政者がポンド安を歓迎。ポンド安の進行、過激なインフレを引き起こせない限り、BOEの緩和政策が続くでしょう、英国政府のポンド安容認姿勢も然り。
  • ポンド安につれ、アセット・マネジメントの視点からポンド資産の魅力が低下し、各付けの低下をもたらすリスクがある。
  • 英政府の負債規模が大きく、これからも拡大する傾向にあるから、外貨流動性の余地を拓く。
  • 足許マーケットの反応、英EU離脱のハードランディング・リスクをまだ完全に織り込んでいないと推測される。

ということで、すくなくとも年内いっぱいポンド安の進行を覚悟しなければならないでしょう。バーバリーのコートを買い付けるにはまだ早いかも・・・と思っているところである。

陳満咲杜
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