ドル円 リバーサルから9連陰を達成
今回の記事は4月11日に配信したブルベアFX通信のドル/円のレポートを公開したいと思う。
アナリシス:先週大幅続落、2014年10月安値に迫り、円高トレンドの加速を示唆。度々強調してきたように、昨年8月安値115.90割れをもって日足における「ヘッド&ショルダーズ」のフォーメーションを成立させ、同ターゲットの105/106円台へ進む、といったシナリオがほぼ確実視される。
従って、先週の110.66割れをもって2月安値から継続されてきた保ち合い状況の打破が認められ、下放れが確認された以上、従来のターゲットを超えるトレンドの進行が意識される。もっとも、先週の安値打診、2014年10月日銀の量的緩和がもたらした円安効果を帳消し、円安トレンドに対する本格的な反転、なお始まったばかりであることを示唆。
半面、3月29日罫線が「リバーサル」のサインを点灯、その後の大幅続落をもたらしたが、先週末までほぼ「9連陰」を達成、短期スパンにおけるオーバーシュートの可能性を浮上させた。ドル全面安とはいえ、円高が目立って進行しており、円買いポジションの積み上げも相当な水準まで上がり、円高トレンド自体が変わらなくても、一旦スピード調整の可能性を否定できない。
この場合、安値更新する前に109関門以上の大引けできるかどうかは週前半における焦点となり、あれば、最大110円台後半までのリバウンドもあり得る。しかし、2月~3月安値の密集区域は110円台後半~111円台前半におり、足許メイン抵抗ゾーンと化す。ポジション調整によるリバウンドがあっても、再度メイン抵抗ゾーンを確認する形で頭打ちされる公算。この意味では、スピード調整があったほうが、円高トレンドを健全化し、また更なる円高余地を拓く。この場合、従来の105/106のメインターゲットを達成するのみではなく、前述のように、105大台以下の終値をもって新たな変動レンジ(100~105)にシフトしてこよう。
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予想レンジ:105.20~110.50
メインストラテジー:レンジ取引&戻り売り
陳 満咲杜
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