プライスアクションの視点 豪ドル/円
今回の記事は3月28日に配信したブルベアFX通信の豪ドル/円のレポートを公開したいと思う。
上昇ウェッジ形成からメイントレンドラインを経て下落へ、その後ピンバー示現から再びメイン抵抗ゾーンへ打診。
豪ドル/円 日足
アナリシス:先週高値圏にて波乱、先々週高値86.40をもって一旦頭打ち、といったシナリオを強化したと見る。もっとも、100日線に巡る攻防、ロング筋に軍配を上げる気配にあったが、先週高値更新をできず、勢いの欠如を示唆。先々週では豪ドル/円の上昇、豪ドル/ドルの大幅上昇につられる側面が大きく、ドル/円の保ち合いが二の次であったが、先週の様子は逆転していた。
即ち、ドル/円の切り返しにリンクした形で高値圏での保ち合いを維持し、豪ドル/ドルが寧ろ頭重い展開であった。従って、今週高値圏での変動が続くものの、両通貨ベアの動向次第、重要なサインを灯してくれるでしょう。
もっとも、先週の保ち合いがあっても、メイントレンドにおけるスピード調整といった位置付けは不変、メイン抵抗ゾーンである86円台半ば~同後半の抵抗ゾーンをブレイクできない限り、頭打ちのサインを形成しよう。
メイントレンドでは、既述のように、2014年11月高値102.84を起点とした下落、13年高値を起点とした下落波における第3子波か、第3子波序列下における「孫波」として位置付けされ、2月11日安値77.44をもって底打ちした、といった判断はなお性急。従って、前記重要なサインとは、頭打ちのサインとなりやすく、また同蓋然性が高いと見る。
内部構造では、77.44を起点とした切返し、典型的なジグザグ変動として延長され、100日線のブレイクに巡る攻防が続くが、ジグザグ変動におけるN字型計算では、先々週の高値打診がすでにオーバーボート、先週に続き、今週も更なる高値トライは容易ではなかろう。
更に、メインレジスタンスゾーンは1月29日高値86.36前後に位置、その後の罫線が同日罫線と「インサイド」のサインを灯してから下落してきただけに、当面強い抵抗ゾーンとして意識され、先々週の高値をもって一段と証左したと見る。また、77.44を起点とした切返し、前記のようにジグザグ変動と見做した場合、2月24日安値を起点とし上昇子波、最初上昇子波(2月16日高値まで)の1.382倍計算では、約86.28前後の上値ターゲットが得られ、目先のメインレジスタンスゾーンと整合性をもち、今週豪ドルの切り返しが継続されも、引き続き頭が抑えられるでしょう。今週にて中期スパンにおける戻り売り好機に恵まれるか
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予想レンジ:82.50~86.50
メインストラテジー:レンジ取引&戻り売り
陳 満咲杜
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