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ユーロ/ドル ベア基調に程遠い

23日の記事で、ドルインデックスの状況を指摘していたが、本日正反対な存在としてユーロ/ドルの市況をみてみたい。言うまでもないが、正反対なので、ユーロ/ドル、ベア基調に程遠いといったタイトルが相応しいでしょう。

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もっとも、ユーロの切り返し、昨年12月3日(A)の大陽線を起点として反転してきたが、同日は所謂「ドラギ・マジックの不発」があったから、ユーロの暴騰をもたらした。同日までユーロがかなり下げてきたから、ユーロのショートポジションもかなり踏み上げられ、同日ECBの決定で大規模な踏み上げがあったことが容易に推測される。

似た状況は今月10日(B)にて再現された。ドラギ総裁の発言によって相場は急転、再度ユーロショートポジションの踏み上げをもたらした。但し、前例があっただけに、今回のショックは和らげられたはずで、値幅も昨年12月3日ほどではなかった。

しかし、昨年12月の前提と同じく、一回大規模の踏み上げが発生した場合、結構長く効いてくるはずなので、目先同効果がなお継続されているでしょう。実際、昨年12月3日にしても、今月10日にしても、典型的な「リバーサル」、また「フェイクセットアップ」のサインを形成していたから、こういったサインが消えない限り、ユーロ/ドルのブル基調も安易に消えない。

短期スパンでは、同じサインを示していた今月16日(C)の安値(1.1056)に注目したい。換言すれば、同安値を下回らない限り、ユーロの基調が簡単に崩れないはず。ファンダメンタルズ的な売り材料が多いかもしれないが、相場のことを相場に聞くなら、安易なユーロ売りを避けたいところだ。市況は如何に。

 

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陳 満咲杜



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