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【ドル円】ピンバー形成から展開したプライスアクションの視点

今回は2月29日月曜日に「ブルベア通信」で配信したドル/円のレポートを公開したいと思う。
ピンバーからフェイクセットアップ形成、そしてフォールス・ブレイクアウトを演じた後、インサイドの下落から再びピンバー形成の展開。以下レポートで順を追ってみていただきたい。

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プライスアクションの視点

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ドル/円   日足

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アナリシス:先週反騰、円高トレンドにおけるスピード調整を示唆した。昨年8月安値115.90割れをもって日足における「ヘッド&ショルダーズ」といったフォーメーション成立をもたらし、同ターゲットの105/106円台へ進むトレンドは不変だが、2月11日安値110.94割れを回避したことを受け、一旦リバウンドへ。

もっとも、2月1日から日足における「9連陰」を形成、110.94までの下値打診はオーバーシュートだったので、同リバウンドは修正波と見做され、11日、24日の日足が「ピンバー」をもってダブルボトムを形成していたこともリバウンド先行、また切返しの余地を示唆していた。但し、既述のように、スピード調整があってもベアトレンドを修正できず、調整一巡後再度下値打診が続くから、短期スパンに限らず、中期スパンにおいてもメインレジスタンスゾーン、やはり115関門~115円後半に位置する、といった判断は維持されよう。

何しろ、115円は所謂「黒田防衛ライン」だったので、同ラインの下放れをもって元の支持ラインが抵抗ラインとして役割が転換、また昨年8月安値115.90は前記「ヘッド&ショルダーズ」の「ネックライン」の位置を果たしたから、これからドルの頭を抑え込むでしょう。

メイン抵抗ゾーン、115関門~116関門手前に集中、日銀の介入がない限り、116大台乗せは難しいと見る。更に、上海G20では日銀政策が事実上けん制されており、しばらくマーケットにおける行動が期待されにくいでしょう。従って、今週ドルは114円後半~115円台前半にて再度頭打ちする公算。半面、111関門前後にて形成されてきたダブルボトム、暫く円高の進行を阻止する抵抗ゾーンと化すから、一気に下放れも想定しにくい。安値圏でのレンジ変動を有力視。

予想レンジ:111.00~115.50、       メインストラテジー:レンジ取引

 

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陳 満咲杜



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