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ビジネスとしてのFX取引

相場の罠はいろいろある。初心者にとって、もっとも陥りやすい罠は他ならぬ、取引をビジネスとして扱っていないことではないかと思う。

現実では、起業するにはいろんなハードルがあり、乗り越えていくには容易ではなく、またビジネスを軌道に乗せていくには多大な時間と精力が必要だ。それに対して、FX取引などはわずかな元手をもってクリックするだけで行うことができるため、安易に参入できる。

容易に参入できる故に、現実離れのリターンを最初から追及しがちだ。現実離れのリターンを追及する一心で余裕がなくなる、こういった構造はもっとも一般的である。

しかし、取引自体もビジネスの一種と考えれば、余裕を持たずにして成功はありえないことがわかる。

仮にFX取引にも銀行の融資が下りる場合、多くの初心者は事業計画書に年間倍増計画を立てる、あるいはそれ以上の利益予想を書き込むだろう。当然のように、この類の融資申請は間違いなく却下される。実績のない者がこのようなリターンを叩き出すことは不可能ではないにしても、極めて稀であることを銀行側はよく知っているため、リスクコントロールに長けた銀行マンほどこういった現実離れの計画に賭けない。

マイクロソフトのビル・ゲイツ氏をはじめ多くの起業家は、最初から上手く行ったからといって事業計画書に同じような利益は書き込まない。対照的に、巷に溢れる得体の知らない“カリスマトレーダー”のパフォーマンスに憧れ、「個人FX商店」を開業したオーナーらの多くは最初から世界トップトレーダーさえ達成てきないリターンを目指す。

現実のビジネスの場合、自分が知っている分野に絞り、よく調査し、開業するための修行、或いは下積みもしっかりやっておくのは一般的だ。寿司屋などの業界では10年以上の歳月をかかるケースもある。

対照的に、「個人FX商店」オーナーの多くは業界主催の無料セミナーに参加しただけで、或いは「誰でも月○○万儲かるFX」といった類の書籍を読んだだけで店をオープンしてしまう。自分がビジネスとしてやっている自覚がないからだ。

現実のビジネスでは、手持ち資金をすべてある商品の仕入れに使い、その商品のヒットに運気を賭ける商店はあまりいない。対照的に、クリックだけで参入してきた「個人FX商店」のオーナーらは目一杯の倍率をもって特定の取引に運試しに走りがちである。真剣にビジネスとして考えていないからだ。

※この文章は2012年の文章を再掲載したもの



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