フォーメーションや「倍返し」の示唆
ドル/円 日足(@IG証券)
ドル/円は先週続落、安値更新をもって昨年11月高値を起点とした下落波の延長を示唆。米中貿易戦争の勃発で米日を中心に世界株式市場が大きく下がり、リスクオフの円買いが一段と進み、当然の成り行きと言える。
半面、株式のパフォーマンスに比べ、ドル安・円高のモメンタムは比例して強かったとは言いきれず、幾分下げ止まりの可能性も暗示されたかと思う。もっとも、先週の安値更新、2月最終週以来形成された週足における「インサイド」の下放れを果たしたわけだから、更なる下値トライがあっても当然視される。106円台後半の抵抗ゾーンを確定、また3月13日罫線が示した「スパイクハイ」のサインを証左、同日高値の107.30までメインレジスタンスゾーンとして意識されよう。換言すれば、先週変動率限定だったので、悪材料の続出でもかかわらず、今週まずリバウンドがあってもおかしくないが、106.65~107.30といった目先の抵抗ゾーンを上回るにはハードルが高く、また上回らない限りベアトレンドが継続されよう。
一方、日米諸材料の緩和で米株の切り返しもあって、上のチャート上示しているように、MACDなどオシレーター系指標が示す強気「ダイバージェンス」と共に、日足では「下落ウェッジ」というフォーメーションが示唆される。ウェッジ型フォーメーションは通常名称の逆に行き、下落ウェッジなので上放れを示唆しているから、底打ちのサインが徐々に形成される可能性もある。まだまだ確信できないサインだが、丁寧にフォローしていきたい。
豪ドル/円 日足(@IG証券)
豪ドル/円先週続落、81関門割れをもって下落トレンドの継続を示唆。もっとも、週足では先々週の大陰線は強気「リバーサル」のサインを点灯、下落トレンドの延長があっても当然の成り行き、ここから更なる下値余地を拓くでしょう。
既述のように、日足では、3月13日の「スパイクハイ」というサインに注目、同サインは2017年11月安値と合致しただけに、戻りの限界を果たしたサインと化し、却って下落をもたらし、「フェイクセットアップ」、即ち新たな下落波を開始させたから、先週の値動きは同示唆に沿った結果と見なし、まだ途中であることも暗示される。
2017年4月安値の割り込み、またそれ以下の終値を確認した以上、新たなレンジ変動が想定され、2017年11月安値から今年1月高値までの変動幅の「倍返し」で測る場合、80関門割れが射程圏に収める。米株の大きな反落があったにもかかわらず、米利上げ継続で、30年ぶりの米豪金利逆転につながり、豪ドルの優位性が大分なくなり、豪ドルの弱気変動が想定されやすく、ドル全体(ドルインデックス)の切り返しがあれば、却って豪ドルの弱気変動が鮮明になってくるから、当面ベアトレンドの継続を有力視。
米中貿易戦争自体が豪州商品に対する需要の高まりも想定されるが、商品市場の崩れがすでに確認され、豪ドルの支えにならない公算。豪ドル/円も含め、ドル/円やそのほか主要クロス円において1月から大きく円高の方向に振れてきたが、日本個人投資家らはむしろ逆張りに徹し、逆張りの円売りポジションを膨らんでいる模様で、安値更新に伴い、円売り筋の投げもすでに確認され、これからも一段と下値打診につながるでしょう。この場合、80関門割れがあってもベアトレンドの一服が見られない可能性も大きく、78~79円といった下値ターゲットへ直接打診してもおかしくないから、下値リスクの拡大を警戒。仮にドル/円の切り返しがあっても当面限定的なので、豪ドル/円に関しては81円台半ばから82関門前後までは目先の抵抗ゾーン、上回れなければ油断できないかとみる。市況は以下に。
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陳満咲杜
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