ドラギ議長、イエレン女史の株を奪った?!
バークレイズの調査では、毎日1.3兆ドルの取引高を誇るユーロ/ドル市場では、トレーダーらはイエレンFRB議長ではなく、ドラギECB議長の発言からヒントを見つけようと躍起になっている様子が浮かび上る。
バークレイズは10月22日~29日をかけて、ヘッジファンド、ファンドマネジャーやトレーダーら651名からアンケートを取ったところ、
ECB政策がユーロ/ドルの値動きにもっとも重要な要素だと約半分の方が語り、9月同じ調査より、同比例が30%上昇したという。因みに、バークレイズはEU為替市場におけるシェアはトップクラスである。
同調査に基づき、バークレイズはECBがFRBの株を奪ったと指摘、FRB政策がユーロ/ドルの決定要素という回答者が30%ぐらいで、9月15日の調整から10%程度減った模様。
ドラギ氏は2011年からECB議長に就任、10月22日にてQEの一段拡大や利下げの可能性を示唆していた。対照的に、FRBが利上げに着手しており、最近のドル高を招いた。
「ユーロに弱気といったスタンスが変わらないが、同通貨ペアに影響を与える力が鮮明に変わっている。FRB政策云々ではなく、やはりECBの緩和スタンスが一番重要だ」とバークレイズのGuillermo Felices氏がレポートをもって強調している。
同アンケートによると、60%超の回答者がドルのロングがもっとも好まれると答え、50%程度の回答者はユーロショートが好きだと答えた。毎日平均5.3兆ドルの規模を誇る為替市場において、ユーロ/ドルのシェアは4分の1を占めるから、イエレン女史の株を奪ったドラギ氏、しばらく為替市場の「神様」として君臨するだろう。議長の言論から目が離せない。
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陳 満咲杜
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