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ゴールデンアイ・金から為替を見る

10月上旬から金は急伸し、金市場に希望を与えたが、先週FOMC後、再度失速、市場関係者をがっかりさせた。

近年、各国中央銀行の買い入れが金市場にとってよい材料になるはずだが、金の値段を押し上げるに大きな力を発揮したように見えなかった。

1999年~2002年、英国は準備高における金の半分相当を売却したが、その後、金はおおよそ300ドル/トロイオンスから1900ドル/トロイオンスへ大幅上昇し、9年間のブル相場を形成していた。当時財務相だったゴードン・ブラウンの名を取って、歴史的な底を「ブラウン底」と市場関係者らは呼び、英中銀の失敗を皮肉った。

故に、中央銀行の役割がマーケット最後の追随者であるかもしれないといったジンクスが云われ、中央銀行の行動がリバーサル・シグナルと受け取られがちだ。最近ベネズエラの行動はそう当たるか。

原油価格の低迷でベネズエラが債務危機に陥り、同国が金準備高を売却し債務返済に当たるとのニュースが流された、300万オンスの売却規模、当時英国の1200万オンスと大差があるものの、総額30億ドルは概ね同じである。

国際市場における主流観点では、金が1000ドル/トロイオンスを割り込まない限り、本当の買い手が現れないといい、早晩800ドル/トロイオンスを割り込む、といった見方が圧倒的だ。これは2011年の状況と全く反対で、当時は金が必ず続伸し、2000ドル/トロイオンスを突破するだろうといった見方が圧倒的だった。

従って、最近金がすでに底を付けたのではないかと主張する声も聞こえてきた、べネズエラの金売却に圧倒的な弱気見通し、条件が揃っているわけだ。換言すれば、極端な市場センチメント、マーケットの逆転を招く前兆になる公算が大きい。

ドルとの逆相関、かつてほどではないとはいえ、基本的に金の上昇はドルの反落に伴う場合が多い、ゴールデンアイに通じて、つまり金の動向から為替を見る場合、上記の見方を念頭においたほうがよさそうだ。

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陳 満咲杜



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