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金融システムのお話し。
今回は金融システムとして採用された間接金融について。

1949年、一連の戦後処理の中、日本円360円を１米ドルとして、日本経済は改めて国際社会に開放されることとなり、急速に国際取引が活発となりました。
そこで通用するのは円ではなく、基軸通貨である米ドルでした。ところが、当時の日本における外貨準備は乏しく、どのようにして外貨を得るかは、極めて重要な戦略的課題でした。

そのための金融システムとして採用されたのが「間接金融」です。間接金融は、企業の資金調達を銀行中心に行う仕組みのことです。
私たちは銀行に預金をしますが、その際、お金の預け先（銀行）については、店舗が家や職場の近くであるか、サービスが良いか、潰れそうにないか等さまざまな観点から選びます。しかし、銀行がその先、自分のお金をどうしたかという行方について、預金者は全く関知しません。銀行は、預けられたお金を企業などに貸し付けますが、借り手の顔は預金者には見えません。
同様に、資金の借り手である企業には資金の最初の提供者である預金者の顔は見えません。つまり、銀行を通じて間接的に産業資金が提供されるシステムであることから、「間接金融」と呼ばれる訳です。ちなみに、金融というのはお金の流れのことで、経済という体の中を流れる血液のような役割を果たしています。

＜お金の流れ＞

銀行　→お金→　企業へ（資金の安定的な供給）

企業　→　ドルに変換して原材料や燃料などの資源を海外から輸入する

企業　→　事業を展開するために多くの人を雇う（雇用が生まれる）

企業　→　たくさんの製品を作って販売する

消費者　→　製品が購入する

売上UP　→　お金が循環する

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