本日は、米大統領選前に分析した、11月8日のブルベアFX通信からドルインデックスのレポートを公開します。

ドルインデックス　4時間足

ドルインデックスは5月安値91.92から切り返してきた。10月高値99.12までの上昇、大型ジグザグ型変動として数えられやすく、またこのようなカウントが正しくない場合でも、目先の反落、同切り返しに対する切り返しといった位置づけは不変だと思う。

8月安値94.07を起点とした上昇波、99.12まで5波構造を伴い、推進波の内部構造を露呈していた。同見方が正しければ、99.12からの反落はむしろ当然の成り行きで、これからも継続される公算が高い。言い換えれば、反落はスピード調整であっても、少なくとも94.07を起点とした上昇波に対する修正とみなされ、先週96.89までの反落がなおターゲットを達成していない。

反落波としてジグザグ構造を有した場合、96.89までの下落は最初子波とみなされやすく、同安値を起点としたリバウンドも途中の調整子波と見做す。

従って、すでに頭打ちしたか、これから再度頭打ちの公算が大きく、また下落余地を拓くでしょう。メインサポートンラインとの合致で、94.07から全上昇波に対する61.8％押しの96前後が押しのターゲットとして据えやすく、また米大統領選挙情勢の明朗化につれ、かえってドルの失速（目先ドルのリバウンドがクリントン氏の勝利を織り込んでいると思われる）につながるでしょう。ドル全体の頭打ち、外貨サイドのオポチュニティと見做す。

陳満咲杜
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