ドル/円 ストラテジーの根拠
麻生財務相の相場介入発言でドル/円が上昇してきたと言われているが、テクニカルの視点ではこういった解釈が原因であるかどうかは最早重要ではなく、抵抗ゾーンのブレイクをもってドルのショートポジションの踏み上げ
がもっとも大きな原因であると推測される。昨日のレポート、先週金曜のレポートをそのまま使用していたので、同理屈がよりお分かりいただけるかと思う。
因みに、我々のストラテジーは成り行き買い@107.76だった。
今回は昨日9日のレポートを公開する。
上のチャート、先週金曜のレポートが添付したものを再掲載、同チャートをもって本日のストラテジーを説明したいと思う。
既述のように、121.60を起点とした下落波を大型ジグザグ変動と見做した場合、114.44から拡散型下落ウェッジといったフォーメーションをもって反落してきた。そして、フォーメーションが完成されたかどうかは焦点であり、目先108関門の打診をもって完成されたといった判断に傾く。111.88を起点とした下落、同フォーメーションにおける最終子波であるから、同じ推進子波Cと同じの値幅なら、3日安値の105.55をもってすでに底打ちを果たし、目先メイン抵抗ゾーンのブレイクをもって同シナリオの蓋然性を強化している。従って、短期スパンに限って、少なくともドルが反騰し、前記フォーメーションの上限を再打診する公算が高いと見る。
ファンダメンタルズでは、先週末米雇用統計の不芳でもドルの下落が見られず、また本日麻生財務相の介入示唆もあって、ブレイクしやすいタイミングにある。
ドルのショートポジションが多いだけに、一旦踏み上げが継続されてもおかしくなかろう。但し、こういった短期スパンの値動きがあっても中長期スパンのトレンドを修正できないから、いずれまた円が買われる宿命にある。この意味では、ドルのロング、投機的なトレードとも言える。
陳 満咲杜
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