豪ドル/円 「ダマシ」からベアトレンドへ復帰
豪ドル/円 日足
アナリシス:先週大反落、切返しの終焉を示唆した。前回の指摘通り、3月高値86.70を更新できるかどうかが焦点だったので、同関門をブレイクできずに反落してきたことに鑑み、ベアトレンドへ復帰したと見る。もっとも、1月高値の86.37、3月高値の86.40が形成した「ダブルトップ」に対する「フォールス・ブレイクアウト」、即ち一時の高値更新が「ダマシ」であったことが確認され、同サインをもって、2月安値を起点とした戻り、すでに頭打ちを果たし、ベアトレンドへ復帰したと思われたから、先週の反落は同シナリオを一段と証左したわけだ。
度々強調してきたように、2月安値を起点とした反騰、値幅が大きかったものの、メイントレンドにおけるスピード調整といった位置付けは不変、先週の反落は当然の成り行き。この場合、メインカウント、即ち2014年11月高値102.84を起点とした下落、13年高値を起点とした下落波における第3子波か、第3子波序列下における「孫波」として位置付けされ、2月11日安値77.44をもって底打ちしたのではなく、これからも安値を更新していく、といったシナリオがなお維持される。故に、2月11日罫線が示す「ピンバー」が寧ろ「アンカー」の役割を果たし、これから安値更新をもたらすでしょう。
従って、今週のターゲットは77大台割れにあり、また同大台割れをもって72円~74円台の下値余地が拓けられる。ドル/円次第、下落幅が大きく拡大され、急落のリスクが高いと見る。ファンダメンタルズでは、豪ドル/ドルの反騰が原油やそのほか商品相場の反騰に支えられた側面が大きく、原油市場の動向が引き続き材料視されるが、原油の「買われすぎ」が懸念材料、また豪ドル高につれ、豪州の利下げ観測が高まりやすいことも豪ドルのリバウンドに水を差す情勢。いずれにせよ、リバウンドがすでに終焉したと見られる以上、今週下値リスクが大きく、安値追いがあっても容易な押し目買いを避けたい。
予想レンジ:76.00~82.00
メインストラテジー:安値追い&戻り売り
陳 満咲杜
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