週足における「ピンバー」の役割
日足に比べ、週足では「ピンバー」(上ひげ、或いは下ひげ風罫線、終値と高・安値の距離が遠いパターン)が出にくく、また極端なケースが少ない。従って、ドル/円における昨年8月24日当週の日足はかなり珍しく、またその故に大きな役割が果たした。
まず、同週の罫線をもって下げ一服を強く示唆し、その後の切り返しをもたらした。但し、切返しのトップ(B)、昨年の高値を更新できなかったため、今度は同「ピンバー」は「磁石」の役割を果たすようになった。要するに、高値更新できなかったから、一転して相場は同週の安値を記憶し、同安値を更新していこうといった値動きを強化したわけだ。
同理屈のユーロ/ドルの週足をみると、昨年8月24日当週のピンバーが気になる。ドル/円と反対に、その後反落した安値(B)が去年3月安値(A)を割り込んでいなかったので、目下の切り返しの継続に納得できる。同じ「磁石」の役割、昨年8月24日当週のピンバーが発揮していくなら、ユーロの反騰がなお途中であると暗示されよう。市況はいかに。
陳 満咲杜
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