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ドル全体のブル基調、程遠いか

ドル全体は軟調に推移している。ファンダメンタルズ要素が錯綜するなか、ドルインデックスがブルトレンドへ復帰できるかどうかは市場関係者が関心を寄せる。

プライスアクションの視点では、少なくともドル全体が忽ちブルトレンドへ復帰するにはハードルが高い、ということが分かる。言い換えれば、ブルトレンドへの復帰があっても後ズレになる公算が高く、目先なおドル安基調を覚悟しなければならない。

 

何しろ、100.51を起点とした下降波、大型ジグザグの変動パターンを示し、また98.58を起点とした下落が進行していることがはっきり見えるからだ。その上、明白なサインとして見逃せないのが3月10日と同16日罫線の意味合いだ。

 

両日は共に上髭大陰線を形成したのみではなく、「フェイクセットアップ」のサインを灯していたからだ。要するにザラ場の高値、過去数日の高値が高かったものの、終値をもって安値を更新していたから、強力な売り線として解釈され、またその役割を果たしていた。

 

従って、こういった「ダブル・フェイク」が存在している以上、ドルのブル基調回復、すくなくとも一気にできる余地が小さいでしょう。現実な見方として、目先のリバウンドを過大評価せず、更なる下値打診を警戒、といったスタンスが望まれる。 市況は如何

 

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ドルインデックス  日足

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陳 満咲杜



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